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西安の西瓜と黄色のティーシャツ

Photo 中国こぼれ話1 西安の西瓜(すいか)と黄色いティーシャツ

 

 中国、西安の夏は暑い。有名な兵馬俑坑や大雁塔、華清池、西安碑林など、見所がたくさんある。8月、書道の先生方を西安にお連れした。先生方の一番の目的は、やはり漢代から清の時代までの中国の書の歴史をつぶさに見学できる、碑林だ。行書の模範とされる「王義之(おうぎし)」、「顔真卿(がんしんけい)」、楷書の祖「欧陽訽(おうようじゅん)」などの作品が石碑で残っている。本物を見るという機会は、何よりの勉強だそうだ。

一日中、見学、観光と引きずり回わされたら、さすがにのども渇くし疲れが出てくる。よし、ここはひとつ休憩だ。さっそく名物の西安の西瓜を露天で買う。日本円で100円位だろうか、ラクビーボールのようなスイカだ。マイクロバスの車内に新聞紙をひいて、みんなで食べる。冷えてはいないけれど、甘くておいしい。日本の温室栽培のスイカとは、大違い。昔の西瓜の味がする。

町中の露天では、赤や黄色の西瓜を山積みにしてタタキ売りである。お客さんの希望により、セイリュウ刀のような大きな包丁でカットしてくれる。近郊の農村から、朝採れたての果物や野菜を持ち込み、農家の人々は商売をしている。果物といえば、ランブータンやライチみたいなものがたくさんある。

おっと、半袖カッターシャツに西瓜の汁が飛んでしまった。下のティーシャツが赤く染まった。ホテルに帰るやいなや(As soon as・・・)、バスルームでシャツを洗った。そしたら大変。西安でもイチニを争う高級ホテルだというのに、蛇口からは黄色い水が出る。しばらくすれば、にごりもとれて、普通の水になるに違いない・・・あたりまえのように考えた。しかし一向に黄色の水はかわらない。時間ももったいないので、そのまま洗濯。石鹸がどうも泡立たないが、まっいいか、って具合でお洗濯終了。バスタブに干した。

次の朝、びっくりした。なんと、昨日洗濯した白いティーシャツがイエローに変色している。染めたみたいだ。こもまた、おしゃれだ、と思うことにした。

 翌日も町では大きな西瓜を売っている。 そして、たぶん訳のわからない日本人観光客がスイカを買う。おいしくいただく。

シャツに甘い汁が飛び、ホテルに帰って洗濯すると、見事に染色される。きっと

西安で毎日、繰り広げられるドラマなのだ。

 

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コメント

とても楽しく読ましていただいています。情景模写が抜群なので海外旅行へ行っているような気分です。

投稿: 大島克夫 | 2006年5月16日 (火) 23時01分

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