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蘇州のおみやげは、寒山寺の掛軸が常識(その1)

中国こぼれ話2 蘇州のおみやげは、寒山寺の掛軸が常識(その1)

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 上海に泊ったら、ぜひオプショナルツアーで行きたいのが、蘇州。運河で有名な東洋のベニスだ。(どっちかといえば田舎のベニス)見所は、高い斜塔の虎丘、名園・留園、そして年越しの除夜の鐘つきツアーでも知られる「寒山寺」。旅行パンフレット的には「寒山寺の鐘をつくと10年若返るそうです」

しかし寒山寺へ行くと、どうしてもはずせないのが唐の時代・張継(ちょうけい)の漢詩で、『楓橋夜泊(ふうきょうやはく)』の石碑である。

月落ち烏啼いて 霜 天に満つ(つきおち からす ないて しも てんにみつ)

江楓漁火 愁眠に対す(こうふう ぎょか しゅうみんにたいす)

姑蘇城外の寒山寺(こそ じょうがいの かんざんじ)

1_1 夜半の鐘声 客船に到る

やはんのしょうせい かくせんにいたる)

高校の古文(漢文)の教科書にも出てくる有名な漢詩で、役人登用試験に落ち、失望した張継さんが、

「俺、旅に出るぜ」ってな調子で船旅へ。船は蘇州の船着場に停泊。今宵は船中泊だが、なかなか眠れない。思い出すのはくやしいことばかり。デッキに出てみると、月もいなくなり、どこからかカラスの鳴き声がする。それにしても外の空気がやけに冷たい。遠くに紅葉した楓(かえで?もみじ?)と漁師の漁火(いさりび)が目にしみるほどきれいだ。そんなとき、この蘇州の城壁の外にある寒山寺の鐘がきこえてくる。もう真夜中。鐘の音がゴーンと船に響いてきた。「人生はむなしいなあ。」

 と、まったくの私的な解釈。それにしてもこの漢詩の拓本や掛軸は、おみやげとしても一番人気である。買うならお寺の中の売店で購入すべきだ。最近、街中では、石碑を模写した版から拓本をとって売っているらしい。また印刷ものも出回っているとのこと。できれば、拓本を買って、日本の表具屋さんで表装したほうがよい。私は軸にしてもらったが、約6万円。(これでも上中下の下ランク)確かに仕上がりがきれいだ。もちろん、『楓橋夜泊』の軸は、数も多く、鑑定団的な価値はないが、たまに飾ってみると、なんだか落ち着く。

※ちなみに、現在は、寒山寺の売店で上記拓本は、1枚100元(約1,500円)。稚拙な表装をしたものは、300元(約4,500円)とのこと。(現役添乗員の方からご指摘がありました)

 それから寒山寺では、この『楓橋夜泊』と対をなす、『寒山拾得』という、二人の人物を描いた拓本も忘れてはなりません。(そのお話は次回へ)

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コメント

たろべえさん、面白く拝見しました。ところで記載がありませんが、寒山寺の売店で拓本は100元、表装品は300~500元で売っていますよ。日本円で1500円の拓本が、どうして日本で6万円になるのでしょうか。

投稿: 現役添乗員 | 2006年6月 7日 (水) 00時43分

現役添乗員さん、情報提供感謝します。確か私が買ったときは、拓本1枚1,000円だったと思います。それから現地ガイドさんが案内する民間の土産屋では、もっと高かった気がしすね。ニセ物もたくさんあるそうです。
「ご旅行中、添乗員がお客様の便宜をはかり、おみやげ屋さんにご案内することがございます。お客様ご自身の責任でご購入ください。」旅行条件書にもうたっています!!

投稿: たろべえ | 2006年6月 7日 (水) 00時49分

はじめまして。

「船旅」で検索してたどりつきました。
興味深いサイトに出会ったものです。
旅行が大好きなので、また読ませて頂きますね。
今後ともよろしく!

TBさせて頂きました。

投稿: うさぎ | 2006年6月13日 (火) 21時17分

ようこそ、うさぎさん。船旅いいですね。ブログ楽しく読みました。でもあれだけ写真使うんだから、大変ですね。

投稿: たろべえ | 2006年6月13日 (火) 23時56分

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うさぎには、次の旅行が目前にひかえてるので、どんどん書かなくては、クルージング旅 [続きを読む]

受信: 2006年6月13日 (火) 21時06分

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