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2006年9月の9件の記事

西欧美術紀行 目次1

いままで書いてきた『西欧美術紀行』の目次1です。

南仏・エクス・アン・プロヴァンス《セザンヌ サント・ヴィクトワール山》

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/index.html715日)

スイス・サンモリッツ セガンティーニ美術館

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/index.html831日)

ビュールレ・コレクション ルノアール『少女イレーヌ』

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/index.html92日)

アメリカ 孤独な画家 ホッパーに出会う

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/index.html95日)

私の好きなゴッホの1枚 《ジャガイモを食べる人々》

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/index.html98日)

スイスの国民的画家 アルベルト アンカー

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/index.html99日)

アメリカそしてヨーロッパのサージェント(9月14日)

たった1枚の絵のために出かける旅 ゴッホ《花咲く桃の木》(9月20日)

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金子 みすゞ

山口県 長門市仙崎 金子 みすゞ

Kaneko_misuzu

 朝焼け小焼けだ

大漁だ

おおばいわしの

大漁だ。

浜は祭りの

ようだけど

海のなかでは

何万の

いわしのとむらい

するだろう。(『大漁』)

明治から昭和初期のわずか26年間を壮絶に生き抜いた、薄倖の天才女流詩人が

山口県の小さな漁村にいた。金子 みすゞという。テレビドラマや雑誌等でたびたび取り上げられていたので興味があった。素朴で素直な詩を残している。

山口へ行った。泊りは長門湯本、山と川に囲まれた情緒のある温泉地だ。《大谷山荘》に宿泊した。お湯も料理も、おもてなしもすべて一流だった。

翌日、小さな漁村、仙崎へ。この町はすべてが、『金子 みすゞ』で動いている。

わずか20数年前、矢崎節夫さんが発掘した詩人。先崎には、いまはやりのボランティアガイドさんがいて、記念館をはじめ、みすゞの足跡を案内してくれる。

 商店街にも。ここかしこに、みすゞの詩を書いた板がつるしてある。

 みすゞの作品は、「やさしさ」に満ちあふれているといえる。仏教でいえば、「観音様」のような、万人に平等に慈悲の心を分け与えるような気持ちだ。

Kaneko

とにかく彼女の詩をよんでほしい。心が穏やかになる。

(2003年JR西日本)

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たった1枚の絵のために出かける旅 ゴッホ《花咲く桃の木》

西欧美術紀行 たった1枚の絵のために出かける旅 ゴッホ《花咲く桃の木》

 ゴッホの作品を追いかけて、オランダのアムステルダムをはじめ、オッテルローや

パリ、ロンドンを巡った。アムステルダムでは、ゴッホ作品の流れを体系的に展示する『ファン・ゴッホ美術館』だ。初期のものから晩年のものまで作品数は200点。

オッテルローの『クレラー・ミューラー美術館』には、それ以上の270点のゴッホ作品がある。《夜のカフェテラス》や《ひまわり》もある。そしてパリのオルセー美術館やロンドンでもゴッホの作品に出会うことができる。

 東京の江戸川区に住む初老の林さんという、女性市民画家がいる。ゴッホのツアーを募集した時、真っ先に申し込んできた。どうしても見たいゴッホの絵があるという。

 いまから約50年程前、林さんが女学生だった頃、上野の美術館でゴッホ展が開催されたそうだ。昭和30年代のはじめだろうか、彼女は表紙だけがカラー(天然色)印刷でボロボロの当時のゴッホ展覧会のカタログを持って、事務所に現れた。

「私、16、7歳の時、ゴッホのこの絵に出会って、それからずっと、もう1度見たいと思ってきたんです。クレラー・ミュラー美術館所蔵なのですが、今回、見ることができますか?」

「クレラー・ミュラーには行きますが、この絵があるかどうか、現地に確認してみないとなんともいえません。」

「私、この絵だけに再会できればいいんです。ぜひ調べてください。」

 さっそくインターネットを駆使して調べると、ゴッホの作品の中に1888年3月、アルルで描かれた《花咲く桃の木 モーヴェに捧ぐ》という作品が、クレラー・ミュラー美術館にある。そこですぐに英文でメールを打った。Peach-Trees in blossom

‘Souvenir de Mauve’が英文での作品名だ。林さんがどれほどこの作品に再会することを切望しているかなど、詳しく書いた。

 美術館からは、2日程して返事が来た。

「お問合せの“Peach-Trees in blossom‘Souvenir de Mauve’”は、確かに当美術館にあります。しかしながら貴殿がお越しいただく時期によっては、海外の美術展に出品されたり、あるいは修復のため、展示からはずれることもあります。」とのことだった。当然の答だ。そこで、いついつ行くので、その時期には海外出品や修復の予定はあるのか、どうかとメールをした。すると喜ばしい返事が、すぐ届いた。

「クレラー・ミュラー美術館では、わざわざ“Peach-Trees in blossom‘Souvenir de Mauve’”に会うために、50年もの年月を大事に過ごされた、日本人女性を歓迎致します。」

 オランダに到着して2日目、私達はクレラー・ミュラーに出向いた。美術館は広大な公園の中にあり、明るく、展示スペースも十分だった。さっそく私は、林さんと笑顔で待ち受ける学芸員の案内で、ゴッホ作品の部屋へ。

 《花咲く桃の木 モーヴェに捧ぐ》は油彩、キャンバス(73×59.5㎝)に描かれた作品。友人であり恩人のモーヴェ(マウフェ)にプレゼントしたものだそうだ。桃の木に咲く白とピンクの花が踊っている。背景の青い空と白い雲。あたり前の春の風景かもしれない。

 60なかばの林さんは、身動きもず、じっと絵をみつめている。その横顔は、ステキだ。久し振りの、50年ぶりの別れた恋人との出会い。ポニーテールにまとめた髪は白髪まじりだ。顔には人生のしわが刻まれている。自然と流れる涙。

 本当に来てよかった。ありがとうございましたと、林さんは繰り返す。他の参加者は、遠巻きにして拍手をしている。

たった1枚の絵のために出かける旅があってもいい。正直、私は自分の仕事に誇りをもった。いつまでも心は豊かでありたい。

※この絵については、『ゴードンセッターAudreyの部屋』というブログに丁寧な紹介記事がある。(絵の正しい解釈は以下、参照)

http://blogs.yahoo.co.jp/audrypapa/28019837.html

アルルの果樹園の木々は、ゴッホが夢中になった題材の一つ。春になり、芽ふきはじめた木々の花。その多彩な色彩をスケッチし、いろいろなパターンの絵を描いている。
『花咲く桃の木』はアルルの春先の作品。かってオランダのハーグで絵の手ほどきを受けたアントン・マヴェの死の知らせを受け、描かれたもの。絵の左下には、「マウヴェの思いでに」の文字が見える。木の枝を覆うように描かれたピンクの花々。点描のような筆遣いで、小さな花々を一つずつ描く方法には、日本の浮世絵からの影響もうかがわれる。
(オードリーさんのブログより引用)

Peach_trees_1 

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アメリカそしてヨーロッパのサージェント

西欧美術紀行 アメリカそしてヨーロッパのサージェント

 イタリア生まれのアメリカ人で、フィレンツェで絵を学び、パリやロンドンで活躍した画家というのが、ジョン・シンガー・サージェント。John Singer Sargent(1856~1925)

 ボストン美術館の《エドワード・D・ボイドの娘たち》1882年とロンドンのテート・ギャラリーにある《カーネーション、ユリ、ユリ、バラ》1885~1887年の作品がよい。

 前者の娘たちの絵画は、暗い背景の中で白いエプロンがかわいい4人の少女たち。生き生きとした感じだ。Sargent12boston

 カネーション・・・は、提灯をもった少女が「日本趣味」ともいわれる。テート・ギャラリーでは日本人ファンが立ち止まっている。なんとも癒し系の作品だ。

 このほか、サージェントの作品では、NYCのメトロポリタン美術館にある『マダムX』1884年という、有名な肖像画がある。個人的にはあまり好きな絵ではないので詳しく紹介しないが、その大胆なポーズからセンセーショナルを巻き起こした作品。

こういった画家が、日本ではさほど知られていないのが寂しい。それでもひそかに、サージェントファンがいるそうだ。晩年は、水彩で風景画を多数残したそうだ。残念ながらそのころの本物をまだ、みたことがない。Sargent_carnationlilylilyrose

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雄琴温泉 湯元舘 近江牛会席を食べた

雄琴温泉 湯元舘 近江牛会席を食べた

 企画会議で大阪・京都へ出張した。宿泊は滋賀県(雄琴温泉)湯元舘。しっとりした和風旅館で温泉がよい。肌がスベスベする。最近オープンした大露天風呂も雰囲気があってのんびりできる。しかし、ここの売りは《近江牛会席料理》だ。お造りなどの通常の京会席8品に加えて、近江牛のステーキ、牛しゃぶしゃぶ、牛の握り、牛のしくれ煮がつく。

 出されるのは、上等の近江牛だけあって確かにおいしい。久しぶりにやわらかいステーキを食べた気がする。なるほどお金を出せば、うまい牛肉を食べることはできるが、4人で泊って一人2万円程度の予算で、近江牛会席が堪能できるのだからうれしい。

 またこの宿、湯元舘は従業員の方々の笑顔がよい。あたり前といわれればそれまでだが、廊下ですれ違う係りの方が、必ず立ち止まってあいさつをしてくれる。決して高級旅館ではないが、ほんとうに気持ちのいい宿である。

 雄琴はかつて青い灯、赤い灯で殿方の人気を集めた町だった。京都から電車で、

20分しかからないのに、京都市内より格段に安く泊れる。しかも温泉である。(もちろん、最近、京都の嵐山でも温泉が出ているし、京都の奥座敷の亀岡にも湯の花温泉がある)

 琵琶湖に面した比叡山の麓(ふもと)にある雄琴は、いま静かな温泉地だ。これから11月の紅葉シーズンなどには、わざわざ混雑して宿泊代金の高い京都市内に泊るより、私は絶対に雄琴温泉をすすめる。もちろん近江牛会席は「一押し」だ。

Oumigyuukaiseki 

Top01

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スイスの国民的画家 アルベルト アンカー

西欧美術紀行 スイスの国民的画家 Ankerwrawaraアルベルト アンカー

 アルベルト・アンカー(Albert Samuel Anker 1831~1910)、スイスでは有名な画家だが、日本ではほとんど知られていない。美術館巡りのツアーで行った、ベルン美術館やバーゼル美術館そしてヴィンタートゥールの「オスカーラインハルト・コレクッション」で出会った。恥ずかしながらスイスに行ってはじめて知った画家だ。

 農民やこどもたちの姿を写実的に、しかしフランドル(オランダ)絵画のような落着いた色彩で描く作品が多い。

印象に残っているのは、つぎの作品。

『干し草の上に眠る少年』(バーゼル美術館)

『小さな手編み職人』『娘ルイス』(オスカーラインハルト・コレクッション)

『老女』(ベルン美術館)

このほか、『手編みをする少女』『イチゴ摘みの少女』

 なんともほほえましいこどもたちの生きた姿や農村の老人のちょっとした日常風景を描写している。アンカー自身にも4人の子供がいて、彼らはたびたび絵のモデルになっている。まさに癒し系絵画である。ドイツ(ドレスデン)やパリで絵を学び、スイスの生まれ故郷に帰って、描き続けた。さりげない作品ばかりだが、そこが好きだ。 Anker2

 「セガンティーニ」もそうだが、どうして日本でアルベルト・アンカーが紹介されないのだろうか。

スイス現地の日本語情報では、紹介されている。(スイスインフォ)

http://www2.swissinfo.org/sja/Swissinfo.html?siteSect=2002&cache=no&r_cached=n&sid=4661516&ts=20040818093521

作品一覧はドイツの美術関係ページ参照

http://www.bildindex.de/rx/apsisa.dll/registerinhalt?sid=&cnt=&rid=2&aid=*&query=+xdbpics%3Aalle%20+r1a_name%3A'A*'%20%20+r1a_name%3A%22anker,%20albert%22&no=1&count=50&sort=no&rid=2

Anker4

Anker3

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私の好きなゴッホの1枚 《ジャガイモを食べる人々》

西欧美術紀行 私の好きなゴッホの1枚 《ジャガイモを食べる人々》

 オランダのアムステルダムにファン・ゴッホ美術館がある。数々の名作が展示されているが、《ジャガイモを食べる人々》(馬鈴薯を食べる人々)という作品が好きだ。

 アムステルダムといえば、ライクス・ミュージアム(国立絵画館)でレンブラントの大作『夜警』やフェルメールの作品をみることができる。すぐ近くに、ゴッホの美術館はある。ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(1853~1890)の作品は、欧米や日本でもお目にかかれるが、ここアムスの美術館とやはりオランダ国内のオッテルローにある「クレラー・ミューラー美術館」にもゴッホの作品が多い。この2つを見学すれば、おおよそゴッホの生涯にふれることができる。

 《ジャガイモを食べる人々》1885は、オランダ北部の農村・ニューネンでの作品。まだ彼がパリや南フランス(アルル)に出る前のもので、いわゆる「ゴッホ」の力強いタッチや鮮やかな色づかいをしていないが、デッサンがしっかりしている力作である。実は同じモチーフのエッチング(版画)作品が、やはりファン・ゴッホ美術館とクレラー・ミューラーにも展示されているが、油彩(油絵)の本作品より、ずっとやさしく、農民の家族たちもまるで風呂あがりのようなタッチで描かれている。

Photo_62  《ジャガイモを食べる人々》本作品については、ゴッホ自身が弟・テオ宛の書簡にも述べているそうだが、農民の生き生きとした、ゴツゴツした手や生活感あふれた顔を表現したかったようだ。少なくとも、美術館でみた時の感動は忘れられない。アムスのゴッホ美術館には、絶筆とされる《カラスの群れ飛ぶ麦畑》も展示されているが、私はこの暗い農民の姿にショックを受けた。1日の労働のあと、楽しみな夕餉(ゆうげ)。ジャガイモだけの粗末な食事だという人もいる。

 アムステルダムに旅することがあったら、アンネの家や飾り窓の見学もはぜせないが、ぜひファン・ゴッホ美術館を訪ねてほしい。

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アメリカ 孤独な画家 ホッパーに出会う

西欧美術紀行 アメリカ 孤独な画家 ホッパーに出会う

ニューヨーク出身の20世紀の画家、エドワード・ホッパー(18821967)。アメリカの具象画家としてその地位を築いた。孤独の影、郷愁を誘うなどと比喩される。ホッパーの作品は、ニューヨークに数多く残っているが、傑作とされるのは、シカゴ美術館にある。《ナイトホークス》1942である。Edward20hopper20nighthawks

街角のコーヒーショップの止まり木に集う紳士と隣の化粧の濃い女性の二人に反対側で背中を、みせる男一人。給仕をする男。それぞれに孤独感が漂う。この絵の4人の登場人物は、バラバラである。決して仲良く談笑してはいない。横長の舞台設定は妙に落ち着く構図だ。決して楽しそうな場の雰囲気はないが、妙に電気が明るい。光と影のコントラストや色彩の対比が、ホッパーの特徴かもしれない。不思議とひきつけられる作品だ。(実際にはタイトルが示すように、商売で夜鷹の女性が男達を引っ掛ける場面かもしれない。もしくは宵っ張りの男女が、たまたま時間を共有していたのか。想像がふくらむ。)恥ずかしながら、私はアメリカの美術館めぐりで、はじめてホッパーの作品をみた。そして感動した。

NYCのメトロポリタン美術館では《夜明けの灯台》1929をみた。3筋の雲の流れとただの灯台の絵だ。しかし「朝」の夜明けを感じられる。それだけだ。Hopperlighthouse2lights

MOAでは《ガスステーション》1940をみた。町はずれのガソリンスタンドの風景にすぎない。老人がひとり。明かりに照らされている「孤独」。日本でいえば昭和初期から終戦前くらいの時代だ。アメリカも暗い時代であったのだろう。

ホッパーの作品は風景画、街角の風景、室内画の3種類があるという。まだ、ごらんいただいていない御仁は、ぜひみてほしい。なんとなく、なんとなく現代人に共感を覚えさせる作品ばかりだ。その瞬間、時間を切り取っている。

Hopper_gas

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ビュールレ・コレクション ルノアール『少女イレーヌ』

西欧美術紀行 スイス ビュールレ・コレクション ルノアール『少女イレーヌ』

スイスのチューリッヒ(ズーリック)市内に、印象派や後期印象派の収集で名をはせた、知る人ぞ知る《ビュールレ美術館》がある。毎週、火・水・金・日曜日の午後2時から5時までしか開館しない美術館だ。正式には、Foundation E.G. Buhrle Collection (ビュールレ・コレクション財団)という。スイスの実業家・ビュールレが個人的に集めた約200点のフランス印象派の作品を中心に展示している。

 展示の仕方に工夫があればなお、よいが、その審美眼(目利き)の鋭さには、おどろく。ルノアール、セザンヌ、ゴッホなど主要な画家の作品が、無造作に壁に掛けられている。Renoirgirl

 やはり秀逸は、オーギュスト・ルノアール〔18411919]の《少女イレーヌ》の肖像画だ。パリの裕福な銀行家・ダンヴェルスの娘・イレーヌは、当時8歳。その横顔はもちろん、詳細に描かれた長い髪が実に美しい。ルノアールは、生活の糧(かて)を得るため、多くの肖像画をかいたが、中でも《少女イレーヌ》は、その最高水準だと思う。イレーヌは、「イレーヌ・カーン・ダンヴェルス」といって、後にサンピエリ伯爵夫人になった人物。なるほど子供というより、品の良さがキャンバスからにじみ出ている。イレーヌの瞳が輝き、口元は何かをささやいているようだ。いっぺんにイレーヌのファンクラブができそうだ。

 実際にビュールレ美術館で、少女イレーヌに対面したが、目の前でまるでイレーヌが生きているようだ。色彩の妙もさることながら、明(光)と暗の使い方(コントラストの工夫)は、ルノアールの円熟した芸術性を如実に物語る作品だ。

 このほか、セザンヌの「赤いチョッキの少年」や「サン・ヴィクトワール山」をはじめ、すばらしい作品群である。たった3時間しか開館時間がないのが、まことに惜しい。

チューリッヒに行くことがあったら、是が非でも訪ねていただきたい美術館だ。

入場料:9スイスフラン(シニア、学生は7スイスフラン)

20名以上の団体の場合、全員で200スイスフランで貸切もできる。

     ビュールレ・コレクション財団 ホームページ(英語も選択できる)

     http://www.buehrle.ch/collection.php?lamg=en

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