« たった1枚の絵のために出かける旅 ゴッホ《花咲く桃の木》 | トップページ | 西欧美術紀行 目次1 »

金子 みすゞ

山口県 長門市仙崎 金子 みすゞ

Kaneko_misuzu

 朝焼け小焼けだ

大漁だ

おおばいわしの

大漁だ。

浜は祭りの

ようだけど

海のなかでは

何万の

いわしのとむらい

するだろう。(『大漁』)

明治から昭和初期のわずか26年間を壮絶に生き抜いた、薄倖の天才女流詩人が

山口県の小さな漁村にいた。金子 みすゞという。テレビドラマや雑誌等でたびたび取り上げられていたので興味があった。素朴で素直な詩を残している。

山口へ行った。泊りは長門湯本、山と川に囲まれた情緒のある温泉地だ。《大谷山荘》に宿泊した。お湯も料理も、おもてなしもすべて一流だった。

翌日、小さな漁村、仙崎へ。この町はすべてが、『金子 みすゞ』で動いている。

わずか20数年前、矢崎節夫さんが発掘した詩人。先崎には、いまはやりのボランティアガイドさんがいて、記念館をはじめ、みすゞの足跡を案内してくれる。

 商店街にも。ここかしこに、みすゞの詩を書いた板がつるしてある。

 みすゞの作品は、「やさしさ」に満ちあふれているといえる。仏教でいえば、「観音様」のような、万人に平等に慈悲の心を分け与えるような気持ちだ。

Kaneko

とにかく彼女の詩をよんでほしい。心が穏やかになる。

(2003年JR西日本)

|

« たった1枚の絵のために出かける旅 ゴッホ《花咲く桃の木》 | トップページ | 西欧美術紀行 目次1 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

Ciel rouge
le soleil se lève
Bonne pêche
bonne pêche aux sardines!

C'est fête
au bord de l'eau
mais en mer
de mille et mille sardines
c'est le temps des funérailles!

これは、私が購読している白水社の「ふらんす」という小雑誌の中で、たろべえさんが書かれた、金子みすゞの代表作「大漁」が仏訳で出ていたので、書いてみました。

自分の立場だけでなく、その反対の人の立場を考えることのできる心を持った人。時に慈愛の心を表現したり、小さきものへの思いやりの言葉だったり、とにかく人の心をやさしくしてくれます。

先日、サラリーマン帰宅時の混雑を久しぶりに体験しましたが、いやー、凄かったです。みんな心が砂漠化したのでしょうか?
金子みすゞの詩から出るオーラをみんなにかけてあげたい。

投稿: cojico | 2006年9月28日 (木) 00時39分

cojicoさん

金子みすゞの代表作「大漁」のフランス語訳、ありがとうございました。さっぱりわかりませんが、リズムがよさそうですね。

 本当に殺伐とした世の中で困ったものです。親がこどもを殺したり、若い人が亡くなる事件が、ひんぱんに流れています。
みんなが、みすゞの作品を読んでくれたら少しは心が豊かになると思います。

 私は、《仙崎八景》という、連作も好きです。ボランティアガイドの女性も説明していましたが、時代を越えて人の心の琴線に伝わる、素朴なメッセージにあふれていますね。

 ちなみに仙崎は「カマボコ」でも有名です。

投稿: たろべえ | 2006年9月28日 (木) 10時10分

 こんどは「金子 みすゞ」ですか!?
たろべえさんの趣味の広さにはおどろきます。

 以前テレビドラマで’松たかこ’主演で、みすゞさんの人生をみましたが、ご主人がまったく文芸というか、詩に興味がなく、しかも外で浮気をしたり、性病をうつしたりと
みすゞさんは、大変苦労したようです。

 やさしい詩ですね。いい話ですよ!!

投稿: 通りすがりの旅人 | 2006年9月28日 (木) 23時52分

通りすがりさん
コメント、毎度ありがとうごさいます。

金子みすゞを取り上げるのは、「趣味」が広いわけではありません。たまたま自分に引き出しの中にある、ネタです。このブログには、実際に行ったことがあることや目にしたことを書いています。

だから趣味のサッカー(少年サッカーの審判やってます)とか、作曲(フォークソングと演歌)とか、書きたいことは、まだまだあります。「制約」がないことがブログのよさですね。

投稿: たろべえ | 2006年9月30日 (土) 00時27分

はじめまして、私も金子みすゞさんを敬愛するひとりです。

 彼女の純粋で素朴な詩は、素直に心に響いてくるようです。
切ないほどの生涯でしたが、彼女の残してくれた作品の数々はこれからも受け継がれるでしょうし、
現代の私達を優しく癒してくれるようですね。

 今回私もブログでみすゞさんについて記事にしました、よかったら遊びにいらして下さいね~ではまた!

投稿: ルーシー | 2006年9月30日 (土) 01時40分

ルーシーさん
ブログ拝見しました。
金子みすゞについて、詳しく書かれていますね。大変参考になりました。

ありがとうございます。

投稿: たろべえ | 2006年10月 2日 (月) 13時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177442/12040355

この記事へのトラックバック一覧です: 金子 みすゞ:

« たった1枚の絵のために出かける旅 ゴッホ《花咲く桃の木》 | トップページ | 西欧美術紀行 目次1 »