武田信玄の隠し湯 相模・駿河・飛騨編
武田信玄の隠し湯 相模・駿河・飛騨編
武田信玄ゆかりの「隠し湯」については、山梨(甲斐)、長野(信濃)を中心に戦国武将の中では群を抜く多さである。いわゆる川中島合戦後、武田軍は西進および南下戦略をとるが、その過程で神奈川(相模)、静岡(駿河)、岐阜(飛騨)の地にも「武田信玄の隠し湯」伝説があった。
□ 中川温泉(なかがわ)/神奈川県足柄郡山北町中川/小田急新松田駅から
富士急行西丹沢行きバスで約50分、中川温泉入口下車
山梨との県境に近い、四季の移ろいと中川の清流が美しい丹沢山懐にある。言い伝えによれば、永禄12年(1569年)、武田軍は2万余の軍勢で相模に侵攻し北条氏の本拠地・小田原城を包囲。その後の戦いで負傷した兵の傷を癒すために、中川温泉が利用された。泉質はアルカリ性単純温泉、泉温は35~36度。効能は美肌、アトピー、皮膚病、神経痛、五十肩、筋肉痛、関節痛など。
元湯信玄館0465(78)3811
□ 梅ケ島温泉(うめがしま)/静岡県静岡市梅ケ島/JR新幹線・東海道本線
静岡駅から静鉄バス梅ケ島温泉行き、約120分。
山梨県の身延から安倍峠をこえると梅ヶ島、標高900mから1,000m近くの湯治場。静岡からは、安倍川を上流まで約45kmたどる。戦国時代には、安倍(梅ヶ島、日影沢)金山があり、武田信玄が金山で働く鉱夫たちの傷の治療に用いた隠し湯の伝説がある。泉質は硫黄泉、泉温は39.23度でリュウマチ、神経痛、糖尿病、皮膚病、胃腸病、創傷などに効能がある。
湯の島館054(269)2032/泉屋旅館054(269)2030
□ 平湯温泉(ひらゆ)/岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯/JR高山駅からバス約60分。ここにもロマンチックな「武田信玄隠し湯」伝説がある。武田軍は越中(北陸富山県あたり)を手に入れようと飛騨(岐阜県)に侵攻した。武田四天王の大将・山県昌景は、多くの軍勢を引き連れ、峠越えをした。頂上を越える頃、兵士は皆疲れきり、おまけに硫黄岳からの毒霧に包まれ倒れる者が続出。なんとか平湯あたりにたどり着くと、年老いた白猿が道端の湯に入れとすすめる。猿の教えた平湯に入ると兵士たちは元気を取り戻したという。
この「伝説の守護猿」は、お守りグッズとしていまも人気商品として売られている。(猿満堂より販売)
「奥飛騨温泉郷」には平湯温泉・新平湯温泉・福地温泉・栃尾温泉・新穂高温泉がある。
平湯温泉観光協会・平湯温泉旅館協同組合0578(9)3030
※写真は中川温泉信玄館(外観、大浴場)、平湯温泉イメージ(平湯温泉旅館協同組合2点)、平湯の守護猿白猿グッズ
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