« 《山本勘助》に出会う 三河牛久保の長谷寺《摩利支天》 | トップページ | 岡山で桃太郎に出会う 《岡山駅前の桃太郎》 »

《山本勘助》に出会う 山梨日日新聞社刊『山本勘助』書評

 最近、山梨日日新聞社から「勘助探求の決定版」と銘打った本『山本勘助』が出版された。山梨県内の限定発売?のため、さっそく同新聞社の出版局へ問合せをし、送っていただいた。Photo_131

本の帯には【第一線の武田氏研究者が史実を開明。山梨、静岡、愛知、長野・・・。伝承する人々の思いを取材。「謎の軍師」の実像に迫る。】とある。

主な内容は、第一章が「勘助を追う」と題し、山梨日日新聞の平成18年10月31日付から12月10日付連載コラムを載せてある。第二章の「勘助を継ぐ」は、月刊誌『ザやまなし』の18年1月号から11月号までの記事を加筆・編集してあり、付章では、「勘助を歩く(資料編)」となっている。

 とくに第二章では、山梨をはじめ、山本勘助ゆかりの地を丹念に現地取材して、わかりやすくまとめている点は、見逃せない。写真も豊富で読みやすい。

歴史、ことにある人物に焦点を当てて、その人を語る場合、古文書などの文献に、まずあたり、次に実際にその人物の生い立ちや生涯でしるした足跡を調べることは不可欠ではないだろうか。その地へ行くと、書物では決して見えなかった「風景」やその人物を育てあげた「風土」に触れることができるように思う。いわば机上の学問ではなく、生きた思想に出会う。

 ちなみにこの本の表紙の写真は、山梨県甲州市塩山三日市場・小屋敷の「勘助不動」である。おそらく、現在に伝わる「山本勘助」のイメージやキャラクターそして勘助関連の伝承は、江戸時代の甲陽軍鑑版木本、数々の軍記物そして歌舞伎と人形浄瑠璃によって、つくれたものである。しかし、400年以上もの間、人々の心に面々と生き続けるのも「謎の軍師・山本勘助」だ。それだけ庶民を魅了し続けている。近年では、小説、映画、テレビドラマも同じ流れである。これだけ考えてみても、価値ある人物に間違いない。ぜひ、おすすめの1冊である。

    山梨日日新聞社刊『山本勘助』平成18年12月31日初版第1刷発行

    電話055-231-3105

    1,333円(税別

|

« 《山本勘助》に出会う 三河牛久保の長谷寺《摩利支天》 | トップページ | 岡山で桃太郎に出会う 《岡山駅前の桃太郎》 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177442/13624398

この記事へのトラックバック一覧です: 《山本勘助》に出会う 山梨日日新聞社刊『山本勘助』書評:

» http://hotginger.seesaa.net/article/32437884.html [Hot Ginger ~ホットジンジャー~]
岩盤浴:「不衛生」記事で9業者が小学館と光文社を提訴 おぉ・・・そんな話があったのか。。。。何も知らずにのんきに行ってましたよ、岩盤浴。確かに不衛生かもしれんが、あの気持ちよさには変えられん。... [続きを読む]

受信: 2007年1月30日 (火) 23時35分

« 《山本勘助》に出会う 三河牛久保の長谷寺《摩利支天》 | トップページ | 岡山で桃太郎に出会う 《岡山駅前の桃太郎》 »