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《ジョン万次郎あれこれ2》万次郎救助の捕鯨船の航海日誌発見される

 ジョン万次郎は仲間の漁師達と漂流し、無人島でアメリカの捕鯨船に救助され、アメリカに渡った。日本最初の海外留学生とも、ホームステイをした海外交流のはじめての日本であったようだ。捕鯨船は、「ジョン・ハウランド号」という。最近、この船の船員が残した航海日誌が発見された。Photo_164

 この航海日誌は、ハウランド号の乗組員、ライマン・ホームズの記録で、2001年発見された。「ジョン・ハウランド号」の公式航海日誌は、船長であったホイット・フィールド家に保存されているが、非公開とのことで、万次郎が救助された当時の模様は、このホームズの日誌によって、より具体的に史実として証明された。

 川澄哲夫訳でその日の記録を引用する。

1841年6月28日(月)午後1時、(捕鯨船から)2隻のボートを下ろし、島に海亀を探しに行った。3時に5人の中国人か日本人を連れて帰ってきた。この島に漂着して暮らしていた人たちであった。彼らは泳いでボートに乗り移ってきた。何もしゃべらない。お互いに、身振り、手振りでしか理解できない。(後略)

 ジョン万次郎によれば、船では船長がスープを与え、洋服とズボン、革靴などを支給して、船底の8畳ほどの部屋を与えて、静養させてくれたようだ。また足にケガをしている仲間には、船の医者が治療をしたという。

Photo_165

 この後、万次郎たちは、ハワイ、オアフ島へ送られるのだが、捕鯨船の名前から名づけられた「ジョン万次郎」だけが、船長の故郷・フェアヘーブン(ボストンの南)へ行き、教育を受けることになる。このあたりの物語は、井伏鱒二の『ジョン万次郎漂流記』に詳しい。わくわくするような話である。

(参考:『ジョン万次郎とその時代』川澄哲夫、『ジョン万次郎の見たアメリカ』阿川尚之特別紀行文、廣済堂出版)

(写真:同上、中浜万次郎、ホイット・フィールド船長)

Vfsh0366

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