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2007年4月の8件の記事

《ジョン万次郎あれこれ2》万次郎救助の捕鯨船の航海日誌発見される

 ジョン万次郎は仲間の漁師達と漂流し、無人島でアメリカの捕鯨船に救助され、アメリカに渡った。日本最初の海外留学生とも、ホームステイをした海外交流のはじめての日本であったようだ。捕鯨船は、「ジョン・ハウランド号」という。最近、この船の船員が残した航海日誌が発見された。Photo_164

 この航海日誌は、ハウランド号の乗組員、ライマン・ホームズの記録で、2001年発見された。「ジョン・ハウランド号」の公式航海日誌は、船長であったホイット・フィールド家に保存されているが、非公開とのことで、万次郎が救助された当時の模様は、このホームズの日誌によって、より具体的に史実として証明された。

 川澄哲夫訳でその日の記録を引用する。

1841年6月28日(月)午後1時、(捕鯨船から)2隻のボートを下ろし、島に海亀を探しに行った。3時に5人の中国人か日本人を連れて帰ってきた。この島に漂着して暮らしていた人たちであった。彼らは泳いでボートに乗り移ってきた。何もしゃべらない。お互いに、身振り、手振りでしか理解できない。(後略)

 ジョン万次郎によれば、船では船長がスープを与え、洋服とズボン、革靴などを支給して、船底の8畳ほどの部屋を与えて、静養させてくれたようだ。また足にケガをしている仲間には、船の医者が治療をしたという。

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 この後、万次郎たちは、ハワイ、オアフ島へ送られるのだが、捕鯨船の名前から名づけられた「ジョン万次郎」だけが、船長の故郷・フェアヘーブン(ボストンの南)へ行き、教育を受けることになる。このあたりの物語は、井伏鱒二の『ジョン万次郎漂流記』に詳しい。わくわくするような話である。

(参考:『ジョン万次郎とその時代』川澄哲夫、『ジョン万次郎の見たアメリカ』阿川尚之特別紀行文、廣済堂出版)

(写真:同上、中浜万次郎、ホイット・フィールド船長)

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《ジョン万次郎あれこれ1》ジョン万次郎の英語学習法

土佐が生んだ偉大な国際人、ジョン万次郎にスポットを当てるシリーズ、その1。

 幕末、土佐中ノ浜(高知県土佐清水市)の漁師の子どもに生まれたジョン万次郎(中浜万次郎)は、14歳の時にはじめて漁にでたが、悪天候により、海流に流され無人島に漂着。アメリカの捕鯨船に救われ、ハワイを経てアメリカ本土に渡った。その後、船長ホイットフィールドの保護を受け、現地で教育を受け、捕鯨術や航海術、測量法などを身につけ、帰国した。Kanrinmarutosashimizu

 帰国後、土佐藩の武士となり、やがて幕府の直参に出世、外国通信の翻訳や軍艦操練所の教授として活躍した。さらに日本ではじめての遣米使節団の通訳として、咸臨丸で再渡米、帰国してからは江戸で英語をはじめ、航海術などを教えたという。

 ジョン万次郎は、アメリカに渡るまで、日本では学問を受けたわけではなく、むしろアメリカで英語を覚えた。万次郎の残した「単語集」には、カタカナ表記で、興味深い数々の英単語がある。(参考:山川学而『英語と日本語のふしぎな関係 ジョン・万次郎の英語』)カッコ内が万次郎の発音。

night   夜(ナイ)

morning 朝(モヲネン)

evening 宵(イヴネン)

winter  冬(ウィンダ)

cold   寒い(コヲル)

west   西(ウエシツ)

gate   門(ゲイ)

net    網(ネ)

Sunday  日曜日(サンレイ 三例)

New York (ニュウヨウ 入用)

 私はハワイで暮らしたことがあるが、現地の発音はまさに万次郎の表記そのものである。たとえば、「おやすみなさい」は「グッド・ナイト」ではなく『グッ ナイ』ときこえ、決して語尾のtは聞こえない。さらに、「ありがとう」は日本でいうような「サンキュー」ではなく、『タンキュウ探求』と聞こえるのだ。親しい仲間同士での挨拶では、『ハウ ゼ!』というが、これはHow is it?(元気かい?どうだい?といった意味で、それこそ「いま何時ですか」のWhat time is it now?は、『掘ったイモ いじるな』なのである。Manjiro_1

 小さなこどもや帰国子女が流暢な発音でしゃべる英語に感心するが、まさに、ジョン万次郎式の「耳から覚えた」生きた英語なのだ。最近では、会話を取り入れ、ヒヤリングを重視する授業もふえてはいるが、日本の英語学習法に一石を投じるのが、ジョン万次郎の単語集ではないだろうか。

(写真:土佐清水市の観光パンフレット・マップより転載)

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ハワイこぼれ話

ハワイこぼれ話

この木なんの木《モアナルア・ガーデン》Photo_163

 オアフ島の中心、ワイキキから車でフリーウエイ(H1)を30分も走ると「モアナルア・ガーデン」がある。ホノルル空港ではなく、アロハスタジアムやパールハーバー方面78番モアナルア・フリーウエイの出口Exit3だ。日立のテレビコマーシャルで有名な「この木なんの木、気になる木」がある公園である。最近では、オプショナル・ツアーもあり、訪れる日本人観光客も多い。

 日立のコマーシャルでは、大きな木がクローズ・アップされて角度をかえて何度も映るが、実際には、まわりにも大きな木がたくさんある。ハワイに住んでいたときにも行ったことがあるが、いままでこの木は、「バニャン・ツリー」か「ガジュマル」の大木と思い込んでいた。認識が甘かった。実は《モンキー・ポッド》という、ネムの木の仲間であった。

 HITACHIの「日立の樹オンライン」http://www.hitachinoki.net/profile/prof.html

というホームページをみて、モンキーポッドと知った。樹齢は約130年、高さ約25m、幅は約40mで樹木の胴回りは7mもある。

 最近、この木が伐採される危機がある云々のニュースがあった。結局、そのまま残されようでよかった。

 ところで「ネムの木」は、シダ類に似たその葉が、日の出と共に開き、午後になったら葉を閉じて寝てしまうそうだ。モアナルア・ガーデンの広い芝生でねころんでみるのもいいと思う。(地図は日立のホームページから)Park_map_big_1

        モアナルア・ガーデンパ-ク

        住所:2850 A Moanalua Road,Honolulu,HI 96819

        開園:07:30~18:00(年中無休、無料)

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《スパムむすび》ハワイのB級グルメ

 先日紹介した『Long Board  Cafe』(墨田区業平)に、またまた行ってしまった。しかも昼食時でランチタイムの「ランチプレート」がお目当てである。

 なんと本日の日替わりは、スパムむすびの入ったランチプレート。12時20分頃、お店に駆けつける。店内は、ほぼ満席だ。カウンター席が2つ空いていた。ラッキーだ。さっそく、「ランチプレート」を注文。おそらくハワイ好きな人や名物「ロコモコ」が食べたくて、遠くから常連さんがやって来るのだ。Vfsh0363_1

 お皿には、スパム2個。チーズをはさんでのり玉がかかった定番ものとコチジャンをぬったもの。しかし大きい。ABCストアやフードパントリーものより、食べでが、ある。しかもおいしい。それにたっぷりの野菜サラダ、マカロニ、フライポテトにきのこのカレーソース、ゆで卵だ。結構ボリュームがあった。これで800円。200円追加でコーヒーなど飲み物とデザートがつく。(本日のデザートは、コーヒーゼリー、ミルクプリン、バナナケーキのチョイス)さすがにデザートは遠慮したら、100円引きで900円だ。なかなか良心的な店だ。

 「スパム」はポークのランチョン・ミートのこと。ハワイでは日常的なものだが、そのまま炒めてもよいが、醤油をたらすとなお、味が出る。私は、よくチャーハンの具として、タマネギなどと一緒に炒めて食べた。塩分が濃いので、改めて塩を振る必要はない。油もほとんど不要だ。このスパムを薄く切ったものをごはんの上にのせる。真中に海苔が決まりだ。

 なぜ、ハワイのB級グルメなのかといえば、まずハワイでは1個1ドル50セント程度で、おいしく食べられるからである。また、食べたくなったら、東京なら押上のロング・ボード・カフェに通うとしよう。

11:30~21:00 日曜・祭日休みVfsh0364

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《ハワイの№1ビール》KONA BEERコナ・ビールです

 常夏の島、ハワイ。やはりビールはおいしい。おすすめは、ハワイの№1ビールという「ほまれ」高き、コナ・ビール《KONA BEER》だ。Vfsh0033_1

 ビッグアイランド(ハワイ島)で生産されている麦芽100%の「ハワイの地ビール」なのだけれど、日本でも飲むことが出来る。

 たとえば東京の下町、墨田区押上(おしあげ)の《Long Board Cafe》ロングボード・カフェなんかは、まったくハワイにいるような錯覚をおこす、しゃれたお店。コナ・ビールだけでなく、ハワイアン・ローカル・フードの《ロコモコ》やおつまみ(PUPUププ)には、アヒ(マグロ)も出る。

 さて《KONA BEER》だが、日本に輸入されているのは三種類。

        Big Wave GOLDEN ALE(ビッグ・ウエーブ ゴールデン・エール)

苦味がなく、フルーティーな味。水色のラベルは、まさにハワイの大波を象徴。

        Longboard LAGER(ロングボ-ド ラガー)

私の好きなタイプのラガービールだ。すっきりした味わい。

        Fire Rock PALE ALE(ファイヤー・ロック ペリ・エール)

コクのある褐色のビール。イギリスのパブで人気の「エール」タイプだ。

 アルコール度は、それぞれ5%から5.8%程度で容量は355ml。その気になれば、

3、4本は軽い。ちなみに単価は450円から650円くらいだ。今宵も酔っ払ってしまった。Photo_162

        Long Board Café ロングボード・カフェ

        東京都墨田区業平3-9-5

        TEL:03(5608)1550

        営業:21時まで

コナ・ビールの日本語ホームページ

http://www.konabeer.jp/home.php

Bigwave_01 Firerock_01 Longboard_01

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《エスカレーター》は右に立つか左に立つか?

 駅のエスカレーターで急ぐ時、東京では右側を歩く。静かに乗っている人は、左側に立つのが慣わしだ。しかし、大阪では逆で、左側が空いており、普通の人々は右に立つ。3490236072

 京都と名古屋も東京と同じだが、海外に目を向けてみると、ロンドン、パリ、ニューヨークなど、地下鉄のエスカレーターでは「大阪方式」だ。ニューヨークなどは、はっきりペンキで左側にWALK(歩く人は左)、右にはSTAND(立つのは右)と書いてある所もある。

 車の通行に関係するのかと考えたが、そもそも東京と大阪は同じ日本で、右ハンドルで車は左側通行、追い越し車線は右だから「東京方式」である。ロンドン(イギリス)では日本と同じ右ハンドルの左側通行だが、パリ(フランス)やアメリカは、もちろん左ハンドルで右側通行であるから不思議だ。

 それでは、人間が走るときはどうかといえば、トラックは時計と逆周りで走り、追い抜くのは外側、つまり右側だ。普通に走る人は、トラックの内側をとる。これは、左側の心臓を守るという、人間の無意識な所作だという人もいる。

 また右利きの人が右手で手すりをつかみやすいため大阪方式が合理的だと、いう人もいる。

 ウンチクに関するものの本によれば、エスカレーターは、1900年のパリ万国博覧会ではじめて発表されたそうだ。もちろん、発明はアメリカの「オーティス社」。驚くことに1914年には、東京日本橋の三越百貨店に導入され、その後普及したという。

 おそらく、百年前には、人は静かにエスカレーターに乗っていた。いつのころからか、

忙しい時代になり、東京では右側を、大阪では左側を駆け上がったり、おりたりするようになったのだろう。はっきりいって、右でも左でもどっちでもよいことなのだ。

郷に入っては郷に従え、である。

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西欧美術紀行 《フェルメール》真珠の耳飾りの少女

 オランダ、ハーグの王立マウリッツハイツ美術館。そんなに大きな美術館ではないが、宮殿風の建物は趣深い。近くにフェルメールが生まれ、生活していた町、デルフトがある。そしてここ、マウリツハイツでは、「真珠の耳飾りの少女」と共に、フェルメールの最高傑作である「デルフトの眺望」に出会うことができる。

「真珠の耳飾りの少女」は最近、映画化されたこともあり、実に興味深い作品だ。マウリッツハイツで実物をみると、意外に小品なのだ。タテ47cmヨコ40cmのサイズで決して大きくはないが、存在感がある。ターバンを巻いた少女の瞳の輝きに引きつけられる。Pearlearring

「デルフトの眺望」に描かれた港の風景や旧教会、新教会の風景が、340年を経てもいまだにデルフトに残っている。光の小さな粒を表現した、フェルメールの繊細な技術がわかる。すばらしい作品だ。

フェルメールの現存する作品は、37点といわれている。中には偽作の疑いのかかるものもあるが、私は35点であると思う。ワシントンのナショナルギャラリーにある「赤い帽子の女」と「フルートを持つ女」の2点は、明らかにそのほかのフェルメールのタッチや色づかいと異なると確信している。しいていえば、フェルメールに影響を受けたデルフトの後世の画家の作品ではないだろうか。

いずれにしても謎の多い画家だ。最近出版された『フェルメール全点踏破の旅』は朽木ゆり子さんの労作だが、もう少し美術史的なつっこみがあれば、単なるエッセイに終わっていないだろうと思う。(集英社新書ビジュアル版)Delftview

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《桜の下で花見でした》世界の桜の名所は?

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 暖かくなったり、急に寒くなったり天候が安定しません。でもやっと桜が満開となり、わが少年サッカーチームの花見が開催されました。団地の中のチーム専用グランドの「ソメイヨシノ」は、本当にきれいです。

 世界中で桜といえば、いくつかありますが、たろべえが添乗員時代に訪れ、印象に残る場所がいくつかあります。

 第一にあげたいのは、ドイツ、大学の町・ハイデルブルグ。古城街道の中心でフランクフルトから約1時間半、90㎞です。大学の町として有名ですが、3月下旬から4月にかけ、市内を流れるネッカー川に咲く山桜もきれいなのです。この町のレストランは14世紀から続く学生相手の居酒屋「赤牛亭」。しこたまビールを飲んで、花見に繰り出すのです。

 第二にヨーロッパでは、やはりパリ。ノートルダム寺院の八重桜は、ピンクの可憐な花をつけます。少しお上品かもしれませんが、まさに満開の時期にぶつかると、感動ものです。それからベルサイユ宮殿の中庭に咲くのも八重桜です。私も何度か行っていますが、いつも盛りを過ぎていました。

 第三は、日本の桜並木と同じ、アメりか、ワシントンのポトマック川でしょうか。よくもまあ、日本から移植した木を植えて、立派に育てあげたものだと感心するほどです。

 残念ながら、桜に咲く時期にぶつかったのは、ハイデル、パリ、ワシントンしかありません。

  台湾や中国にも「ヒガンザクラ」や「カンヒザクラ」が咲くそうですが、残念ながらまだ、出会ったことがありません。

 それにしても、サッカーの練習を3時間して、始まった花見の宴。延々と5時間も飲んでしまいました。練習より疲れた日曜日です。Vfsh0029

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