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《ジョン万次郎あれこれ3》

書評『中濱万次郎 -「アメリカ」を初めて伝えた日本人―』

 ジョン万次郎(中濱万次郎)の伝記の決定版ともいうべき書物を読んだ。万次郎から数えて4代目の中濱博著。2005年冨山房インターナショナル発行。本の帯を引用する。90238508

 今、明かされる ジョン万次郎の新事実!四代目の著者しか知りえない手紙や日記、豊富な資料をもとにその波乱の生涯を描く!!日本の夜明けに大活躍した先覚者の伝記。

万次郎の伝記は私の祖父、中濱東一郎著『中濱萬次郎傳』(冨山房)が定本とされている。昭和11年発行で入手困難である上、70年近い年月が経っている。万次郎の正しい伝記の必要性を感じ、家に残っている資料を含め日記や手紙、公式文書、船の入出港記録などをもとに日時を明確にし、新事実を入れ、歴史を掘り起こすことに努めたつもりである。(本書「はじめに」より抜粋)ISBN4-902385-08-2 C0023 2,940円

 この本は一章漂流から始まり、外国、帰国、開国、国内(前編)、咸臨丸、国内(後編)、老後の八つの章から成り、末裔たちの章を加えている。万次郎の伝記を史実の資料をもとに再構築している。中には、最初に漂流した「鳥島」についてもかなり詳しく書かれている。

 アメリカで万次郎が教育を受けるところや、帰国して、琉球や薩摩、長崎で時の各地の奉行や藩主から取り調べを受ける場面は、とくに詳しい。そして何より、万次郎の英語についての記述も大変、興味深く感じた。

 万次郎が帰国後、表した本で、『亜墨利幹詞(アメリカことば)』やベストセラーにもなった『英米対話捷径(えいべいたいわしょうけい)で紹介された「耳で覚える生きた英会話・米会話」の話だ。その一部を紹介する。

○地震earthquake(アースクエークを早口で言うと)アアサコエ

○足袋(靴下)stockings(ストキッングを早口で言うと) シタキ

 

英語をカタカナで表記するのは、本当は困難なことだが、「d」を「リー」と表現した。

    wood ウウリ

    12月December リイセンバ

興味のある方は、ぜひこの一冊を読んでほしい。

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