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海外旅行ちょっぴりアドバイス2《パスポートをなくしたら帰国のための渡航書》

 恥ずかしい話だが、ロンドンでパスポートを盗難にあったことがある。英国政府観光庁主催の出席したワークショップ(観光推進会議)が開催された時、私も参加した。現地で各ホテルや地方の観光局との商談会。3日間のワークショップが終わって、打ち上げで、しこたまビールを飲み、酔っぱらった私はセカンド・バックを置き引きにあってしまった。(飲んでいる時、イスの背側に置いておいた)Photo_171


 中身は、パスポートと帰りの航空券。現金やクレジット・カードを入れた財布は、いつも肌身離さずもっていたから不思議である。すぐ、警察に電話。ホテルに、ブロンドで若くてきりっとした女性ポリスがやってきました。事情聴取をされる頃、酔いもさめていた。おまわりさんもきれいだし。しかし、現金は入っていなかったけれど、旅券がなければ日本へ帰国できない。

「仕方がないや、もう夜遅いし・・・」と、仲間と、も一度パブに繰り出すことにした。「あした日本大使館へ行って、帰国のための渡航書とればいいや。」という感じで、飲みなおしである。(英国でもやけ酒があるらしいA drink in frustration)


 深夜、ホテルに帰ってみると、フロント横のガードマーンに呼ばれた。
「隣町の○○警察から連絡があってすぐ来てほしいそうです。パスポートみつかったみたいだね。ミスター・パスポートさん!」と。(英語)

 さっそく、タクシーに飛び乗って、隣町の○○警察署へ。ありました。泥だらけのクラッチバックに、そのままのパスポート。その警察署できかされたのは、「日本のパスポートは40万円(日本円換算)で売れるのに、出てきたのは、まさに奇跡だね。ミスター・パスポートさん!」(英語)
 おそらく、ロンドンで旅券をなくした日本人男性は、みんな「ミスター・パスポート」と呼ばれるらしい。実話。
帰国のための渡航書についてTravel_2
 旅券(パスポート)の再発行まで待てない場合、急ぎの場合には、旅券ではなく、「帰国のための渡航書」と、いって旅券のかわりに発行する、ボール紙の書類が発行される。ロンドンから日本へ帰国することだけができる。帰国したらすぐ、新しい旅券を再発行する手続きが必要だ。これだと1~2日で、できる。

帰国のための渡航書は、英文ではTRAVEL DOCUMENT FOR RETURN TO JAPANと書かれてある。パスポートではない。「日本に帰国するための旅行書類」である。

 何かあった時、あわてないために旅行中は、パスポート用の写真(2枚)を別に持っているとよい。実際に旅券の盗難や紛失に遭ったら気が動転してしまうだろうから、万一に備え、流れだけでも理解しておくと違う。

 旅券(または帰国のための渡航書)の再発行の手順はつぎのとおり。

    地元の警察署へ出向き紛失・盗難届を出す(各地の警察署は実に慣れていて混んでなければすぐ終了する。最寄の警察署の所在地は、ホテルできくとよい。)英語がわからなくても、steal(盗む)の過去分詞形でstolen(盗まれた)か、lose(なくす)の過去分詞形のlost(失くした)の二つの単語がわかれば大丈夫だ。

   正確には、現地警察発行の「届出証明書」で、さらに重要なのは受付番号(イベント・ナンバー)である。ちなみに火災等で焼失の場合は、地元消防署の証  明書が必要になる。I had a passport stolen. I lost a passport. 

  

    帰りの航空券(チケット)がないと、旅券の再発行や帰国のための渡航書は受けられない。一緒に盗難にあったり、失くした場合は、日本の旅行会社にメールや電話で問合せをして、チケットのコピーをファックスまたはスキャナーで読み込んでデータで送ってもらう必要がある。時差がある場合は、大変に時間がかかる。そのコピーを現地の同じ航空会社カウンターか空港カウンターへ持参し、再発行してもらわなければならない。(団体ツアーでは通常、添乗員がチケットをもっている。パッケージツアーでもハワイなどは、到着時に現地のエージェントが預かっている場合もある)

「再発行」はreissueという単語さえわかれば通じる。

I want to reissue an airline ticket.

航空券は、エアライン・チケットやエア・チケットで十分通じる。カウンターで再発行の手数料を取られる場合もある。

 お金に余裕のある人は、現地で日本への帰国用のチケットを購入すればよいのだが、日本へ帰国後、「ロスト・チケット」の申請をしても実際に払い戻しになるには最低、半年程度かかる。また格安航空券の場合、ほとんど戻ってこないと考えた方が無難だ。

    ①と②を用意して、写真がなければ現地の写真屋さんで旅券用の写真を撮り、はじめて、日本領事館へ出向く。その土地に日本の領事館や大使館がなければ、鉄道やバスで大都市へ行く必要がある。写真については、領事館で紹介してくれる場合も

あるようだ。

 領事館はもちろん日本語が通じる。所定の「紛失届」と「渡航書申請書」に記入

する。その際、日本の運転免許証など「日本の国籍を証明するもの」が必要だ。

    帰国のための渡航書は、現地空港からそのまま日本へ帰国するまで有効だ。航空機の関係で途中、経由地で宿泊する場合などは、あらかじめ渡航書に経由地が記入されていなければならない。さらに日本に到着時、一般のパスポート・コントロールを通ることは許されない。パイロット用の通用口で係官に申し立てが必要。しかも帰国後、ただちに(新しく)旅券を申請しなければならない。仮にあとから失くしたと思っていた旅券が出てきても、有効ではない。

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