« 《高松凌雲》武士の魂を持つ医師その3 | トップページ | 《日米和親条約》オランダ語が共通語?黒船「日本海外交流史」 »

《岡本太郎》『明日の神話』に出会う

 休みを利用して東京都現代美術館へ行ってきた。東京の江東区の木場公園にある、なかなかステキな建物の美術館だ。目的は最近、修復され話題になった岡本太郎の《明日の神話》が、しばらく常設展示されているからである。

※東京都現代美術館のページ

http://www.mot-art-museum.jp/jyosetu/page6

 岡本太郎については、昨年10月大阪の千里に行った折、「太陽の塔」と出会い、その感想を書いた。

大阪 現在も生き続ける・太陽の塔

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_f7fd.html

 解説によれば、“岡本太郎の「神話」は、原爆、放射能という人類の悲劇を描き出しながらも、その先へと生きる希望を与え続けています。”(現代美術館リーフレット)

 『明日の神話』は、大阪万博の太陽の塔と同時期の1968~9年の作品。メキシコで建設予定であった「オテル・デ・メヒコ」の大きなロビーを飾る壁画であったが、建設資金が行き詰まり、このホテルは完成しなかった。太郎のこの作品もその後、行方不明となり、2003年、メキシコシテイ郊外資材置場で偶然、発見されたもの。作品は雨ざらしのうえ、傷だらけの状態であった。その後、1年をかけ丹念に修復された。

 タテ5.5メートル、幅30メートルの大作だ。原色の赤とオレンジと青。左から右に流れるような力強さを感じる。中央の象徴的な白いドクロは、人類に悲惨な未来を暗示しているのだろうか。ゴムの樹脂を絵の具に混ぜて製作された「ドクロ」の部分は、近くで見ると盛り上がっていて、さらに力量感を与えている。

岡本太郎の作品は、とにかくエネルギーとその強烈な個性だ。これほど好き嫌いがはっきりする画家もいないと思う。現代美術館の3階の広い展示室で、ゆっくりと『明日の神話』に出会うことができる。鮮やかな色彩と大胆な構図は、少なくともみる人に勇気を与えてくれることは確かだ。

東京都現代美術館での公開

http://www.1101.com/asunoshinwa/news.html

(写真は2006年7月、汐留の日本テレビで公開時のもの)

Photo22

|

« 《高松凌雲》武士の魂を持つ医師その3 | トップページ | 《日米和親条約》オランダ語が共通語?黒船「日本海外交流史」 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

岡本太郎の 明日の神話 
昨年汐留でみました。正直言って行列でゆっくりみれなかったのであまり印象は良くありません。でもたろべえさんのブログで東京現代美術館に来年まであることがわかったので行きたいと思います。情報有難うございました。

投稿: 通りすがりの旅人 | 2007年7月17日 (火) 23時41分

通りすがりの旅人さん

 たろべえは、今回、現代美術館ではじめて神話をみました。それも広い展示室の木のベンチで20分近くすわっていられました。

 おそらく雨降りの休日で、出かける人も少なく、4人しか見学者がいませんでした。
静かな室内であの大きな作品と対面できたことは、ことのほか、うれしかったです。

 しかも絵の下書きや(たぶん日本テレビのドキュメンタリー番組なのでしょうが)神話の発見、日本への輸送、修復、組み立ての各行程を紹介するビデオも、ホールで上映していました。

 この美術館では、トトロの森を描いた職人
「男鹿和雄」さんの展覧会もまもなく始まります。ぜひ、お出かけください。

投稿: もりたたろべえ | 2007年7月18日 (水) 00時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177442/15782191

この記事へのトラックバック一覧です: 《岡本太郎》『明日の神話』に出会う:

» ジャパン・アート・フェスティバルを知っていますか? [国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記]
 ジャパン・アート・フェスティバルを知っていますか?   それは、1960年代半 [続きを読む]

受信: 2007年7月17日 (火) 13時58分

« 《高松凌雲》武士の魂を持つ医師その3 | トップページ | 《日米和親条約》オランダ語が共通語?黒船「日本海外交流史」 »