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幻の名曲《イムジン河》

 韓国へ研修に行った。ソウルから北西へ約60km、バスで約1時間20分、京畿道坡州(パジュ)は、北朝鮮国境に近い。北朝鮮から韓国まで朝鮮半島を流れる「イムジン河」(臨津江)が、漢江(ハンガン)と合流する箇所を視察した。「自由の橋」と「烏頭山(オードゥサン)統一展望台」がある。このイムジン河については、1968年、当時の人気グループ『フォーククルセダーズ』によってレコード化された同名の名曲がある。(訳詩:松山猛)耳に残るやさしくせつないメロディーだ。

   イムジン河 水きよく

   とうとうとながる

   みずどり自由に

   むらがり とびかうよ

   我が祖国 南の地

   おもいは はるか

   イムジン河 水きよく

   とうとうとながる

 原曲が北朝鮮に伝わる民謡であったため、おそらく政治的な配慮から、この局は発売からまもなく発売禁止(放送自粛)となった。私は発売禁止になる直前、深夜ラジオで2回、テレビで1回、この曲を聴いたことがある。

さて「自由の橋」は1953年朝鮮戦争の休戦協定締結後、戦争捕虜約13,000人が北から帰還する際に、自由万歳と叫びながら渡った、イムジン河に架かる唯一の橋である。いまではこの橋の突き当たりまで進み、北朝鮮を垣間見ることができる。イムジン河の川幅のもっとも細いところは、460mの距離しかない。今年5月には、イムジン河を渡る鉄橋を通り、平城(ピョンヤン)まで、列車の試運転もおこなわれたそうだ。Vfsh0036

 「烏頭山(オードゥサン)統一展望台」は、高台につくられていて、望遠鏡のある展望台からは、北朝鮮が目と鼻の先である。北朝鮮の「宣伝村」と呼ばれる農村文化施設の建物がいくつかある。実際に望遠鏡(500ウォン約70円)をのぞくと、わずかに人影がみえた。この川の向こうは、北朝鮮。そう思うと緊張感がある。Vfsh0038

 展望台の内部では、北朝鮮の小学校や家の中を復元したり、実際の庶民の貧しい衣服や工業品なども展示してある。北朝鮮産の冷麺や酒などもおみやげで買うことができるが、ほとんどの観光客は手を出さない。

 この統一展望台は、韓国の人々の「統一」への願いがあふれている。韓国人歌手の歌う「イムジン河」の曲が、何回も流されている。フォーククルセダーズの曲と同じだが歌詞は韓国語である。イムジン河水清く・・・いつの日か統一されることを祈る1日となった。(たろべえ撮影・写真:自由の橋/北朝鮮への鉄橋、地図:イムジン閣休憩所のパンフから)

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コメント

たろべえさん

韓国とはうらやましいですね。イムジン河の歌は ばんばひろふみ が歌うのを聴いたことがあります。哀愁を帯びたいい歌です。歌詞の内容を見ると北朝鮮の人の気持を代弁しているようですね。また韓国の情報(コネタ)を披露して下さいませ。

投稿: 通りすがりの旅人 | 2007年9月 6日 (木) 18時45分

通りすがりの旅人さん

 今回は久しぶりの韓国で、3泊4日でした。印象としては、やはり食べるものがおいしかったですね。

 自由の橋と統一展望台は、はじめて行きましたが、とても緊張感があり、心に深く残りました。確かに「イムジン河」は、水鳥のように自由に飛びかう姿を想う、北の人々の気持を歌ったのかもしれません。

 また「韓国」については、書きたいと思います。

投稿: もりたたろべえ | 2007年9月 8日 (土) 22時04分

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