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冬の動物はお疲れ気味《旭山動物園》に行きました「その2」

 これといって特徴的な観光施設・観光資源のない「旭川」に、日本全国や東南アジアから、たくさんの観光客が来るようになった。当然、地元への経済効果はどうだろうか、と考える。ただし、この《旭山動物園》は、公立(私立)であるがための限界もある。入園料が大人580円、団体30名以上で480円、中学生以下は無料だ。したがって、民間の施設の入園料と比べても各段に安い。

 苦言を呈すると、ドラマのような旭山動物園復活神話をそのまま鵜呑みにしてはならない。入園者数推移と支出・収入の数字を調べた。(資料:『旭山動物園について』「政務調査研究視察報告書」稲垣良美、平成19年7月)

   

最近の年間入園者数推移:(驚異的な伸びだ!)平成1428万人、1582万人、16145万人、17206万人、18304万人

   

最近の動物園歳出(年間支出総計)と歳入(年間収入総計):14131100万円/96500万円、15112100万円/82200万円、168400万円/74900万円、17119000万円/126500万円、18157200万円/147500万円。

歳入から歳出を引くと、1434600万円、1531400万円、165500万円の赤字である。17年は7500万円の黒字だったが、18年はまた、9700万円の赤字だ。支出の多くが、「行動展示」のための設備投資関連とのことだ。しかも最近、市からの補助金が打ち切られる決定が出されたとのニュースもある。

NHKニュース(2008115日)によれば、旭山動物園は「財政危機」に陥っており、14億の収入に対し、支出が18億。過去の設備投資での借入金が28億あり、さらに今後の維持費と計画中のアフリカ生態園をつくるために20億以上の費用が必要とされているそうだ。

 そこで旭川市は、本年4月下旬から《旭山動物園》の市民以外の入園料を580円から800円に値上げする予定だ。入園者の9割が、旭川市以外からの来訪者のため、年間入園者数を250万人と低く見積もっても、3億円近い増収になるそうだ。(これでいいのか?根本的な財政赤字を解消できるのだろうか?)(毎日新聞ニュース、同118日)

 実際に行ってきたが、二年前と比べると、「ほっきょくぐま」は、明らかに疲れていて、水槽の中を右から左へ泳ぎ、つぎに左から戻るだけだった。飛び込んでくれる元気がない。お客様に慣れていきたせいなのか、それとも今年の寒波のせいなのか。(寒いところの動物だから生き生きしていいはずだ)

 

「もうじゅう館」の主役たち、いうまでもなく、トラやライオンは、寒さのため動かない。「あざらし館」のあざらしたちは、丸々と太って、入園者をにらみつけることもなくなった。(気がする)

 このままでは、旭山動物「神話」は、長くは続かないだろう。全国の動物園が、旭山方式の「行動展示」を取り入れてくると、新しさがなくなってしまう。

園内の昼食・休憩施設もおそまつなままでは、入園者もがっかりする。地元の市民ならお弁当を持参するだろうけれど、日本全国や東南アジアからの観光客は、どうしても園内で食事となる。「地産地消」施策で、北海道ならではの食材で調理した、ファーストフードの売店はある。しかし、陳腐(ちんぷ)なラーメンやカレーライスではもの足りない。人気の「あさひかわラーメン村」も車で15分かかる。隣接していない。動物園の出口にある唯一のレストランも地元産の素材を使っている洋食だが、「いまいち」だった。(これだけ人気がある動物園ならば、近くに「ラーメン村」のような昼食施設を誘致したらどうだろうか)現状、園内のいずれのレストランも混雑がすごい。

もちろん、アイデアとバイタリティーあふれる、旭山のスタッフに期待しているのだが・・・。このまま、飽きられて入園者が減っていく状況には、ならないでほしい。(写真:たろべえ撮影)

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コメント

タロベエサン あさひやまのクマです。

すいそうにとびこむのはつかれます。みずのなかをボールをかかえて みごやひだりに およぐのはどうぶつえんにきているみんなによろこんでもらいたいからです。

たしかに にゅうえんしゃが すくなきころは ぼくたちもよろこんでやっていました。とくにふゆは たいわんかやちゅうごくからのだんたいいがおおく デジカメのふらっしゅをつけたりして まなーがわるいのです。

タロベエサンのおっしゃることは いろいろなほんに でていることばかりです。もうすこし あさひやまどうぶつえんのことをべんきょうしてみてください。おねがいします。

投稿: ほっきょくぐま | 2008年2月 2日 (土) 11時25分

北極ぐまさん

旭山動物園につきましては、もう一度、自分の考えと参考文献を明らかにしました。

 たくさんのおきゃくさんを相手にしていますから、「ほっきょくぐま」さんもお疲れのことと同情します。

コメントありがとうございます。

投稿: もりたたろべえ | 2008年2月 4日 (月) 16時18分

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