« まるで冷凍庫の北海道《旭川と網走》に行ってきました | トップページ | 冬の動物はお疲れ気味《旭山動物園》に行きました「その2」 »

冬の動物はお疲れ気味《旭山動物園》に行きました「その1」

 冬場の《旭山動物園》は、二度目である。この動物園の冬のポイントは、大きく三つだ。①ペンギンの散歩(11時と14時)と「ぺんぎん館」、②「ほっきょくぐま館」、

③「あざらし館」だ。11月から4月初旬の冬期開園時間は、10:30から15:30である。

P

 旭山動物園の復活物語は、NHKテレビのプロジェクトX(エックス)をはじめ、フジテレビのドラマなど、多くのマスコミに取り上げられており、いうまでもない。旭山の年間入園者数は、平成18年度(4月から19年3月まで)で304万人。これは、上野動物園の350万人に次ぐ全国2位である。記録でいえば、「あざらし館」がオープンした平成16年(2004年)の月間入園者数が7月18万人、8月32万人と上野を抜いて日本一になった。

 1967年に開園した旭山は、当初、年間40万人ほどの入園者があったものの、次第に数を減らし、施設の老朽化とともに、1996年には26万人へと減少した。旭川市立という公立の動物園にとって、この数字は存続の危機であった。そこで立ち上がったのが、園長や副園長に、飼育係などの現場スタッフだ。

 これまでの動物園のように、動物の姿や形を見せる「形態展示」ではなく、動物本来の行動や日頃の生活を見せる「行動展示」をキーワードに“変革”していく。

行動展示の最初は、鳥であった。これまで鳥類は逃げ出さないように羽を切っていた。もちろん自然の姿ではない。そこで羽を切らずに飛び回る自然の鳥の生態を見せるために、巨大な鳥かごをつくり、その中に鳥類を放したという。(平成9年1997、「ととりの村」新設)

たとえば、トラやライオンなどの「ネコ科」の猛獣は、夜行性のため昼間は寝ているのが普通だ。そこで彼らが好む高所の木の上に居場所をつくる。すると居心地がよいのか、トラは木に登ったり、動きまわる。それを入園者は、下から見上げる。(平成101998、「もうじゅう館」新設)

 「あざらし館」では、あざらしたちが、ただ水平だけでなく、垂直に泳ぐ特性をいかして、水中にガラス製で筒型の通路を設置する。入園者は、水面下で、この筒にへばりつくように、あざらしと対面できる。空飛ぶペンギンを見るのと同様に、入園者の頭上に水槽をつくった。(平成122000、「ぺんぎん館」新設、162004、「あざらし館」新設)Vfsh0004_2

 さらに、冬場、運動不足になる、ペンギンたちを散歩に連れ出し、この行列を入園者に見てもらう。約3040分の散歩後、好物のエサを与える。もちろん、この「ペンギンの散歩」が冬の動物園の目玉となり、平成11年(1999年)から始めた冬季開園も継続されている。厳寒の北海道にあって、この年間営業、通年集客というのが、とても画期的なことだそうだ。(平成142002、「ほっきょくぐま館」新設)

 さらに、いまでは「モグモグタイム」といって、動物にエサを与える時間を公開していて、大変な人気である。しかも「飼育係」の人が、自分で動物の生活ぶりを胸につけたピンマイクで、わかりやすく説明してくれる。見学者とのやりとりもあり、これが面白い。

 ところで19年度(194月から203月)の入園者数は、まだ期の途中のため、わからないが、115日現在で267万人と発表されている。昨年の2月、3月の合計実績が約37万人であったから、今年度も300万人を超えるものと推定される。

(資料:旭川市役所、旭山動物園、写真:たろべえ撮影

|

« まるで冷凍庫の北海道《旭川と網走》に行ってきました | トップページ | 冬の動物はお疲れ気味《旭山動物園》に行きました「その2」 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177442/17885230

この記事へのトラックバック一覧です: 冬の動物はお疲れ気味《旭山動物園》に行きました「その1」:

« まるで冷凍庫の北海道《旭川と網走》に行ってきました | トップページ | 冬の動物はお疲れ気味《旭山動物園》に行きました「その2」 »