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【にっぽん 旅の文化史】《旅行用心集》の「熱海特集」続

《旅行用心集》で、「熱海」の湯については、つぎの8箇所が紹介されている。

大湯・清左衛門湯・野中湯・法斎湯・河原湯・水湯・風呂湯・走り湯

 熱海には古くから《熱海七湯》と呼ばれる源泉がある。八隅蘆菴先生が用心集で紹介している8箇所の湯とは微妙に違っている。

 

Map_3 

 「熱海市観光協会」によれば、「熱海七湯」とは、つぎのとおりである。

①大湯(おおゆ)、②河原湯(かわらゆ)、③小沢(こさわ)の湯:別名:平左衛門の湯、④風呂の湯・水の湯、⑤清左衛門(せいざえもん)の湯、⑥佐治郎(さじろう)の湯

:別名:目の湯、⑦野中の湯(観光協会のマップ)

 「熱海七湯」のうち、用心集に記載がないのは、③と⑥のお湯。逆に用心集に記載のある「法斎湯」は所在不明だ。「走り湯」は、別名「滝の湯」ともいい、“熱海より半里余り、権現の祠の南に位置する”といった記載から、現在の「伊豆山温泉」と推定できる。

 ところで熱海七湯の一つ、源泉「清左衛門の湯」を引く宿が、熱海に残っている。

文化3年((1806)創業の《古屋旅館》で、この地区でする唯一現存する「江戸時代の宿」だ。京風懐石の料理と源泉掛け流しで知られる。客室はわずかに26室だが、近年露天風呂付客室もできた。自慢はやはり、源泉の清左衛門の湯をそのまま汲み上げ、加温・加水はおこなわず、24時間入浴可能な100%温泉であること。露天風呂付で2名1室、1泊2食でお一人32,700円から。一般客室(和室12.5畳)で同25,200円から、

というのもなかなかリーズナブルと思うが、いかがなものか。

(写真:古屋旅館 露天風呂)

    熱海温泉 古屋旅館

    静岡県熱海市東海岸町5024  

   TEL0557-81-0001

 熱海温泉旅館組合によれば、最近の熱海のセールス・ポイントは、こんな感じだ。

“塩化物温泉と硫酸塩温泉が約9割を占める熱海温泉は、1日の総湧出量約26,000トンの実力を誇ります。塩分が皮膚を覆い保温効果にすぐれるので、神経痛をはじめ、冷え性などに適します。また、慢性婦人病、慢性皮膚病に適応しており、最近では肌をひきしめ、痩身効果も期待できると言われているので、ご婦人にも注目されている温泉地です。”

 まだまだ「熱海」は健在である。

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コメント

たろべえさん 熱海に江戸時代の旅館が残っているというのは驚きでありました。マスコミが伝える様にもう源泉は枯れているかと勝手に思っておりました。たまに新幹線で通過するとサビレタ町だなと感じていましたが どうしてどうしていろいろ面白そうです。

投稿: 通りすがりの旅人 | 2008年1月22日 (火) 15時33分

たろべえさん、訪問&コメントありがとうございました。20数年添乗員でしたら同世代ですね(少し私が上だと思いますが・・・)。各地に良い温泉があり、また本物の温泉が見直されていると思います。関西にも良い温泉地たくさんありますので、ぜひお越しください。
東京出張の時には「グルメ・クッキング」を参考にしたいと思います。安くて・多くて・美味いは関西の常識、東京に行くと疑問を感じます。ぜひたくさん紹介してください。

投稿: 青春のかけら | 2008年1月22日 (火) 22時50分

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