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蔵の街《栃木》のご当地《夕顔ラーメン》

仕事で「蔵の街」として、知られる栃木市へ行った。東京・浅草から東武線の特急で1時間10分程だ。「なぜ、蔵の街なんだろう」、という素朴な疑問が解けた。

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徳川家康を祀(まつ)る栃木県日光市の東照宮へ、毎年、朝廷から勅使“例幣使(れいへいし:神である家康の命日に祈りを捧げる金の幣(ぬさ)を奉納する使者”が向けられていた。この勅使が通る道は「例幣使街道」と呼ばれ、「栃木」は、この街道の宿場町として栄えることとなった。同時に、栃木を流れる「巴波川(うずまがわ)」を往復する船便があり、この地方と江戸との交易を目的とした水運が発展。江戸からは日光御用の船荷や塩が、栃木からは近隣の農作物や材木などが運ばれたという。これにより商業の都として、成長していった豪商たちが、物資を貯蔵する「蔵」を巴波川沿いに建て、蔵の街を形成し、栃木は、県の中心地であった。しかし、明治16年、県令によって、県庁は宇都宮に移転し、現在のような静かな街になったようだ。

さて、街を歩いていたら、《とちぎ蔵の街 夕顔らーめん会》の「のぼり」が目についた。昼時を過ぎていたが、のれんが出ている、一軒のラーメン屋に入った。ほかに客がいなかったせいもあるが、親切で話好きなご主人にきく。いまから6年ほど前、栃木市の「町おこし」として、栃木市観光協会とタイアップし、市内の中華料理屋さんの集まり、中華生同組合栃木支部が立ち上がった。故郷を捨て、都会へ出ていってしまう若い人たちにもアピールするように、「ご当地ラーメン」をつくろうという企画である。

栃木市内を中心に14軒のラーメン屋さんと4軒の製麺屋さんが集まった。そこで栃木県の特産品《かんぴょう》を使ったラーメンを、試行錯誤の末、完成。かんぴょうは、ウリ科の植物で、ユウガオ(夕顔)になった実(ふくべ)の果肉を細長く、ヒモ状にむいて乾燥させたものだ。カルシウムや食物繊維が豊富に含まれ、腸ガンの予防や肥満防止、最近では糖尿病にも効果があるといわれているらしい。このかんぴょうを麺に練りこみ、「夕顔ら-めん」として売り出した。“体にやさしい健康麺”なのだ。

Vfsh0046_2   実食する。見た目は、なつかしい伝統的な昭和の東京ラーメンである。ナルト、メンマ、チャーシューに海苔と定番の具在に、醤油味のあっさりスープ。麺は、かんぴょうが入っているためか、やわらかな食感で、のど越しがよい。おまけに、煮・かんぴょうがトッピングされていた。実に飽きの来ない味わいだ。これで500円。だまされたと思って、一度は食べていただきたい。(写真:たろべえ撮影)

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    『ふくや食堂』栃木市旭町25-3(JR東武 栃木駅から徒歩約15分)

    TEL:0282(22)3887(ご主人は横地さん)

    定休日:水曜日 営業時間/11:30~21:00

※夕顔らーめんのほか、特製の「坦々めん」700円もおすすめ

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