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小川町名物《忠七めし》は、高級海苔茶漬け

 東武東上線の急行で、池袋から約1時間15分ほどの、「小川町」へ行ってきた。目的は創業260年の老舗割烹旅館《二葉》の《忠七めし》である。Vfsh0041_edited_3

 ここ小川町(埼玉県比企郡)は、埼玉県のほぼ中央に位置し、周囲を外秩父の山々に囲まれた昔ながらの町並みが残る、「武蔵の小京都」である。江戸時代には、中山道の脇街道、

「川越児玉往還(川越街道)」の宿場町として、栄えたところでもある。(江戸時代、小川町の宿場は、奈良梨:ならなし宿という)

 また小川町は、和紙づくりの里として1300年の歴史を誇る。和紙が地場産業として盛んになった背景には、周辺に紙の原材料となる資源「楮」(こうぞ:この地方では『かず』と呼ぶ)に加え、きびしい寒さと冷たい水が豊富にあったためだといわれている。このあたりの和紙は、「小川和紙(武州和紙)」と呼ばれ、江戸でも人気の商品となった。最盛期には、紙すきを家業とする家々が、1300軒もあったという。

 さて、《二葉》へ。創業260周年記念で『江戸食百珍』という新企画メニューがあった。もちろん、《忠七めし》がつくが、江戸時代の各種料理を再現した内容で、1日20食(昼食)限定だ。2,600円。メニュー(お品書)を紹介しよう。

『江戸食百珍

壱)高月膳:鰻もどき(長芋と豆腐、海苔が材料。ウナギの風味がする。甘めの味つけ) 

      利休卵(タケノコ・とうふでつくった感じ、タマゴは使わず)

弐)蛸壺:芋たこ汁(里芋とタコ入りの味噌汁、あさつき)

参)六角皿:合歓豆腐(とうふの上に餅がのり、とろりと餡かけ、おいしい)

四)かさね重:いの重・揚出大根(これは酒のつまみに最適)

       ろの重・青菜浸し、流し物(おひたし、ひじき煮物、小豆の羊羹風)

       はの重・鯛香の物すし(寿司めしのタクアン小切りをまびし、上に湯引きし

た鯛をのせたもの。上品な味)

りんごごま山椒和え、大根三ツ輪漬(箸休めによい)

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 大変、健康によさそうなメニューだ。味は全体に薄味。江戸時代の各種料理本を参考に再現したものだが、古さは感じない。日本料理の伝統は、脈々と受け継がれているのだ。さてさて締めは、もちろん名物《忠七めし》である。私は2度目の体験。

海苔をまぶしたごはんの上に、薬味のネギ・わさび・柚子をのせ、土瓶に入った「秘伝の」つゆ(かつを出し)をかけて食す。幕末から明治の有名人・山鉄舟ゆかりの「めし」とのこと。実際に食べてみたら、高級な「海苔茶漬け」に間違いない。

(写真:たろべえ撮影)

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