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ご近所グルメ 浅草《来集軒》昭和のレトロな中華そば

 浅草は、人情あふれる下町である。戦後すぐに開店した《来集軒(らいしゅうけん)》は、すでに60年近い歴史を刻んでいるそうだ。創業以来のラーメン(と、いうより中華そば)はいまでも味がかわらないという。

 会社帰りに訪ねてみた。ラーメン激戦区の浅草にあって、不動の人気を誇る店だ。田原町から続く国際通り、ロックス向かいの「浅草公園ロック」バス停手前の路地を入る。黄色の行灯看板と白地に赤字の「のれん」がなければ、見逃してしまうほど、普通のごくごくあたり前の店が、《来集軒》だ。

 店内に入って驚くのが、左側の壁一面に飾られたたくさんの芸人たちの色紙。演芸ホールが近いせいか、有名な落語家さんのサインが多い。なかでも初代・林家木久蔵師匠(現・林家木久扇)のラーメンをすするモノクロ写真は、感動ものだ。

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さっそく定番のラーメン(600円)を注文。麺は太いちぢれ系だ。具は焼き豚、味付けメンマ(まさにシナチク)に関東ネギだ。スープは、なつかしい鶏ガラ醤油味のようだ。間違いなく昭和の中華そばである。うまいというより、昔のご馳走の味である。2年位、海外駐在をしていて、久し振りに帰国して、実家に戻り、一番に食べたかった、ご近所の「なつかしい味」に再会するという雰囲気だ。“里帰りラーメン”である。Vfsh0150

 やさしいおいしさのラーメンのほか、シューマイ(500円)、タンメン(800円)、ソース焼きソバ(700円)、台湾メン(800円)等のメニューがある。

 近くのテーブルに、おばあちゃんと小学校高学年のお孫さん(男の子)の二人が、ラーメンとタンメンを食べている。想像だが、たぶん男の子の母親は、パート勤めで今日は少し遅くなるため、近くに住むおばあちゃんに夕食を頼んだ。おばあちゃんは、孫に

《来集軒》のラーメンでも食べに行こうかと、誘う。男の子は大喜びだ。ちなみにサラーマンのお父さんは、残業で今日も遅い。

「おいしいかい?」

「うん、おいしい。ぼく、ラーメン大好きだよ。」

「そうかい、そうかい。足りるかい?」と、おばあちゃんは、自分のタンメンを半分も残し、孫に食べさせる。

やがて、おばあちゃんは、一万円札で会計を済まし、大きな財布にお釣りをしまいながら、孫に千円札のお小遣いを渡した。下町のドラマだった。

(写真:たろべえ撮影)

    来集軒

    東京都台東区西浅草2-26-3塚越ビル1F

    TEL:03(3844)7409

    営業時間/12:00~19:00(毎週火曜日休み)

Photo

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