« ご近所グルメ 浅草《ばんゆう》浅草名物を目指す「岩のりラーメン」 | トップページ | ご近所グルメ 浅草《つけ麺工房 浅草製麺所》まさに手打ちうどんの食感 »

【にっぽん 旅の文化史】《新河岸川舟運》その1

 埼玉県南西部の「川越」、東武鉄道の東上線(東武東上線)が走っている。この川越周辺から【新河岸川(しんがしがわ)】が、流れているが、埼玉県和光市の新倉で【荒川】と合流し、さらに東京都北区の岩淵水門で【隅田川】となる。隅田川で有名な観光地「浅草」は、東武鉄道伊勢崎線の始発駅だ。(奇しくも東武つながり)

 実は、江戸時代から昭和初期まで、これらの川に船を浮かべて荷物や人を運んだ「舟運(しゅううん)」が盛んであったことは、あまり知られていない。たまたま訪れた「川越市立博物館」で、私はこの川越から新河岸川の舟運を知った。(参考:『新河岸川舟運の生活と文化』斎藤貞夫著)船着場は【河岸場(かしば)】と呼ばれていた。新河岸川から荒川、そして隅田川に至るまで、荷物の上げ下ろしのための河岸場が、いくつも設置されていた。現在の埼玉県川越市から江戸(東京)浅草の「花川戸」まで約120㎞であった。

 そこで素朴な疑問がいくつか浮かんだ。

「この舟による輸送では、いったい何を運んでいたのか?」

「どのくらいの所要時間がかかったのか?」

「荷物運搬だけではなく、人も乗船していたのか?」

これらの疑問は、斎藤先生の著作や朝霞市博物館や上福岡歴史民族資料館の「新河岸川舟運」の展示で明らかになる。

 船便の種類は5種類あった。

        並船・・・荷物だけを運ぶ不定期便。新河岸から浅草花川戸まで一往復7~10日。

        早船・・・乗客を主として運ぶ「屋形船」の定期便。急を要する軽い荷物も扱った。一往復4~5日。

        急船・・・急ぎの荷物を運ぶ不定期便で、一往復3~4日。

        飛切船・・・今日下って明日上るという特急便で江戸(東京)からの荷物は主として鮮魚・茶など。

        雁船・・・さつま芋・野菜などの農作物を運ぶ便で、特に秋から冬にかけて雁が到来する季節に運航するため、こう呼ばれていた。

Photo_2

新河岸川・荒川・隅田川は、いまの埼玉・東京から東京湾方向へ流れている。つま

り川越から江戸へは、「下り」となる。もちろん当時の船は、船頭の手漕ぎと風を利用して進む「帆船」であった。したがって、下りが早い。

(参考:上福岡歴史民族資料館編集・第19回特別展「新河岸川舟運の川船とその周辺」)

 

Photo

|

« ご近所グルメ 浅草《ばんゆう》浅草名物を目指す「岩のりラーメン」 | トップページ | ご近所グルメ 浅草《つけ麺工房 浅草製麺所》まさに手打ちうどんの食感 »

江戸時代の旅」カテゴリの記事

コメント

新河岸川の水運は何年か前に再現したテレビ番組をみた記憶が有ます。何と無く歴史の浪漫を感じますね。続編が楽しみです。

投稿: 通りすがりの旅人 | 2008年7月22日 (火) 21時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177442/41916367

この記事へのトラックバック一覧です: 【にっぽん 旅の文化史】《新河岸川舟運》その1:

« ご近所グルメ 浅草《ばんゆう》浅草名物を目指す「岩のりラーメン」 | トップページ | ご近所グルメ 浅草《つけ麺工房 浅草製麺所》まさに手打ちうどんの食感 »