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2008年10月の24件の記事

ご近所グルメ 浅草《あげまんじゅう》の浅草九重

 浅草はさすがに下町、小物を手に持って食べ歩きをしても許される。ちょこっと小腹がすいたら、《あげまんじゅう》がよい。おすすめは、仲見世の終点近い、《浅草九重(ここのえ)》である。

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 国産大豆をつかった餡のまんじゅうをゴマ油で揚げる。こしあんのレギュラー「あげまんじゅう」120円のほか、「ごまあげまんじゅう(つぶあん)」130円、「抹茶あげまんじゅう」170円、「いもあんあげまんじゅう」170円、「かぼちゃあげまんじゅう」170円の5種類のラインナップ。どうせ1個しか食べられないから、私はレギュラーを選ぶ。歩きながら食べる。不思議とうまい。

        浅草九重(あさくさ ここのえ)

        東京都台東区浅草2-3-1(浅草駅徒歩5分)

        TEL:03(3841)9386

        営業時間/09:30~19:00頃(年中無休)

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ご近所グルメ 浅草《花月堂》元祖ジャンボめろんぱん

 浅草の雷門から仲見世を抜けると、宝蔵門である。もちろん正面は浅草寺の本堂だ。この仲見世の終点、宝蔵門に向って右角に人形焼の木村屋があり、その隣に《花月堂》がある。本当はおそば屋さんだが、33種類ものソフトクリームを販売したり、「ジャンボめろんぱん」も人気だ。土曜日曜休日には、いつも行列のできる店だ。

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 はじめて、焼き立ての「めろんぱん」を食べた。直径が14、5㎝もある。やわらかくて実にうまい。しかも1個170円、3個450円だ。お店のおねえさんに訊くと、「普通のメロンパンは、1時間から1時間半程度しか発酵をおこなわない。しかしここの【ジャンボめろんぱん】は、その3倍近い3時間もじっくり、低温で発酵させる。だからきめ細かく、フワフワ、自信作」なんだそうだ。おすすめだ。

 週末は、午後3時、4時には売り切れる。だからできれば平日の午前10時過ぎには買いに行くべし。そもそもその時間帯なら観光客も少ないし、間違いなく焼きたてが食べられる。もちろん、出来立てのパンは、少し置いた方が「熟成が進む」こともあり、多少時間がたってもおいしい。ほのかな甘さもよい。(ここんちのめろんぱんは、翌日の午前中までおいしく食べられるそうだ)

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 パンは小麦粉が原料である。小麦粉はタンパク質とデンプン質が主成分。ここにイースト菌と水を加える。熱を加えると寝ていたイーストが目覚め、発酵が始まる。

 化学的にいえば、デンプン質に水がしみわたり、小麦粉の中にある「糖化酵素アミラーゼ」が分解を始め、ブドウ糖に変化していく。次にこの糖分が、ガス状の二酸化炭素と水分を発生させる。このガスがなければ、パンはふくらまない。同時に小麦粉に含まれるタンパク質である「グリアジン」と「グルテニン」という二つが、水と結合して、「グルテン」となり、それが二酸化炭素のガスで膨張していく。そしてガスを抜きながら成形作業をおこい、オーブンで焼き上げる。途中には焼き具合をチェックする。やがてグルテンとデンプン質が加熱により固まり、パンが完成するという仕組みだそうだ。
(と、調べてみたものの、実はさっぱり実感がない)

    創業昭和20年 花月堂「元祖 ジャンボめろんぱん」

    東京都台東区浅草2-2-10(浅草駅徒歩5分)

    TEL:03(3847)5251

    定休日:火曜(営業時間は、だいたい午前9時頃から夕方まで?)

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ご近所散歩 ちょいと浅草《浅草海苔》

 「浅草みやげ」といえば、いまは「雷おこし」とか「人形焼き」や各種和菓子が有名だが、江戸時代には、楊枝(歯ブラシ)や大仏餅などと肩を並べて、《浅草海苔(のり)》であったそうだ。軽くてかさばらず、保存がきく。Nori_edited

 しかし『江戸食の履歴書』平野雅章著(小学館文庫)の「浅草海苔」のページに次のように書いてあった。どうやら、浅草で採れた海苔ではなかったらしい。(P106~)

 この海苔(浅草海苔)は徳川三百年の都城であった江戸の名物で、よそにも海苔はできるが、なんと言っても大江戸の産が日本一。浅草の名を冠して、浅草海苔の名で天下に通っている。昔から江戸のみやげといえば、この浅草海苔で。紙のように軽い家苞

(いえづと=土産)に、江戸の香と味とが含まれているのだから嬉しい。

 江戸の気に今日はなりけり海苔の味 橘斎

 の句が表すように、徳川泰平の江戸に咲いた味覚道楽に、浅草海苔がもつ地位は、どんなに大きかったことだろう。

 浅草辺りは、新しい隅田川の沖積層で、昔はあの辺り一面が海であった。それで古くは海苔が浅草一帯で採れたので、その産地名を冠せられたのだという説があるが、この説、にわかに信じがたい。

 さらに平野氏は「古くは深川辺りで、海苔は採取されたものと考えられる」と結論している。

 また『江戸名所図会』の《浅草海苔》を見ると、産地は「大森・品川等」とある。

大森・品川等の海に産せり。これを浅草海苔と称するは、往古(いにしえ)かしこの海に産せしゆゑに、その旧称を失はずしてかくは呼び来れり。秋の時正(ひがん)に麁朶(そだ)を建て、春の時正に止(とど)まるを定規とす。寒中に採るものを絶品とし、一年の間囲ひ置くとうへどもその色合ひ風味ともに変はることなし。ゆゑに高貴の家にも賞翫せらるるをもって、諸国ともに送り手これを産業とする者は夥しく、実に江戸の名産なり。

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なるほど江戸の一大観光地であり、消費地であった「浅草」を名前につけて売ったというわけだ。それにしても、現在でも仲見世に《浅草のり》という看板で、「有明海苔」や各地の「のり」を販売しているお店もあるから不思議だ。

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ご近所散歩 ちょいと浅草《浅草寺 五重塔》【その2】

 先日このブログで浅草寺の五重塔を取り上げた。昭和20年の東京大空襲で焼け落ち、それまでとはまったく反対側に(本堂と宝蔵門を結ぶ軸に、左右対称の位置)再建された「昭和五重塔」の話だ。なぜ、反対側に建つのか、実は浅草でいろいろ調べているが、まだ理由がわからない。しかし、『江戸名所図会』の「金龍山浅草寺其の三」に、オリジナルの風景があるので紹介したい。

【前回のブログ】ご近所散歩 ちょいと浅草《浅草寺 五重塔》の謎

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-d2fa.html

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ご近所グルメ 浅草《リスボン》洋食の老舗

Vfsh0267  下町・浅草には、値段も手頃でおいしい町の洋食屋さんが、たくさんある。なかでも入りやすいのが《リスボン》である。六区のブロードウェイ商店街にある。

 店の看板は、かわいいブタのコックさんで、やはり「カツ丼」や「カツライス」がおすすめ。ここのとんかつは、油で揚げず、フライパンにラードをひき、油で焼いたものだから、油っぽさはない。しかもやわらかい。

 「カツ丼」を食べた。深いスープ皿に入っている。カツの上にタマゴ、タマネギにいんげんがのる。かなり濃い目の味付けで、甘辛だ。スプーンで食べる。少し薄めのカツだがやわらかい。840円。

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 「カツカレー」にも挑戦した。昔なつかしいカレーの味で、このカツも油焼きしたものなので、サクサクして食べやすい。思わずカツにソースをかける。「普通に」おいしい。おすすめ。1,260円。(もちろんカツ丼とは、別の日)

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 そして、野菜スープの「チャプスイ」も注文。もやし、白菜、しいたけ、長ねぎに豚肉入りの塩味スープ。生卵がトッピングされている。いってみれば、「タンメン」の麺なしスープといった感じ。少し塩味が薄いと感じた。420円。

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 さてこの《リスボン》、昭和7年(1932)創業。元は喫茶店で、その頃からなぜか、リスボンなので、店員のおばちゃんにきいても理由はわからない。なんとなく、昭和のはじめ、「リスボン」という響きがよかったのかなと思う。

        リスボン

        東京都台東区浅草1-25-18(ブロードウェイ商店街)

        TEL:03(3841)3663

        営業時間/11:30~16:00 17:00~21:00(火曜休み)

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たまには横浜でランチ《LE SALON DE NINA’S》

Photo  仕事で横浜へ行った。ランチは、クィーンズスクエア横浜の《LE  SALON  DE NINA’S》(ル サロン ド ニナス)でパスタセットをいただく。仕事仲間のグループだったので、テラス席へ。

 ランチメニューの「パスタセット」は、2種類のパスタから選べる。この日は、ポモドーロ(トマトソース)とペペロンチーノ。これにたっぷりのリーフサラダ(山盛りのレタスやサラダ菜)が付く。ドリンクもついて1,250円。

 ペペロンチーノは、麺の茹で具合(アルデンテ)もよく、黒こしょうが効いいている。この店、実はフランス・パリ直輸入の紅茶が有名だ。食後のアイス・ミルクティーは、生クリーム入りで絶品。もちろん、ホットで飲む紅茶もおいしい。 

 結構たっぷりの「葉っぱサラダ」だ。トマトソースは、オリーブの実がかかっている。                                                                    

                                                                                                                                            

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        ル サロン ド ニナス

        横浜市西区みなとみらい2-3-9  クィーンズスクエア横浜〔アット!〕1ST 2F

        TEL:045-682-2740

        営業時間/11:00~22:00(年中無休)

※恵比寿ガーデンプレイス、二子玉川(玉川高島屋)、サンローゼ赤坂にも店舗あり

              

                                                            

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ご近所グルメ 浅草《華春楼》四川風ねぎラーメンは美味だ

 

 浅草の観音裏通り商店街、言問通りにある、《華春楼(かしゅんろう)》は、本格的な中国料理店である。この店の「四川風ねぎラーメン」が評判なので、行ってみた。このうわさは、間違いがなかった。浅草の「ラーメン」をかなり食べ歩いたが、《あづま》で伝説のDXーメンを食べた時以上に感動ものの一杯だ。

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/dx_1489.html

 スープは、鶏がらで丹念にとった「だし」の醤油味であっさり系だが、表面にゴマ油をたらし、唐辛子が利いて辛い。麺は中細で、しっとりしている。具は長ネギと生姜に中国チャーシューの細切りだけ。これはうまい。油のおかげでスープも冷めない。

 このスープの透明感は、美的でもある。思い切ってお店の方にきくと、やはり「鶏がら」をベースに、じっくり「だし」をとっているとしか、教えてくれない。ぜひ、プロのラーメン屋さんたちに食べていただきたいと思う。変に凝り過ぎて、やたらと油っぽいスープとは違う。久々にすべて飲み干せるスープだった。感動。「四川風ねぎラーメン」650円。

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        中国料理 華春楼

        東京都台東区浅草2-20-8(花やしき裏からひさご通りを抜け、言問通りを左に)

        TEL:03(3843)2846

        営業時間/11:30~24:00

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ご近所グルメ 浅草《エル・アイレ》スペイン料理店が新規オープン!!

 下町浅草には、結構、洋食レストランも多い。もちろん古き良き時代の明治・大正の香り漂うお店もあるが、最近、本格的なスペイン料理店がオープンした。Spanish Bar& Resutaurant “El Aire”0282

 「タパス」と呼ばれる、おつまみもよい。野菜と魚介のマリネやスペイン風オムレツ、そしてイカフライを注文。スペインといえば、「サングリア」という、赤ワインをベースに果実ジュースやソーダで割り、甘みのある飲物が有名だ。よく冷して飲む。赤ワインやすっきりした白ワインもよい。

 締めは「パエリア」、スペイン風炊き込みごはん。車えび、ムール貝、あさり、イカ、シュリンプ、ハム(ベーコン)、いんげん、玉ねぎ、パプリカ(赤や黄色のピーマン)を、オリーブ・オイルでよく炒め、白ワインや水でつくる。あの「バレンシア」カラーの黄色はサフランだ。そもそもスペイン北東部のカタルーニャ地方(バルセロナが有名)の郷土料理だそうだ。「パエリア」はカタルーニャ語でフライパンの意味。独特のパエリア鍋でつくり、そのまま食卓へ運ばれてくる。おこげがうまい。魚介類のいい味だ。

 なお《エル・アイレ》では、「タパス」は各種あり、400円台から650円程度。パエリアは2人前で3,100円だ。そんなに安くもないが高くもない。陽気でにぎやかな音楽がかかり、明るい店内で、本格的なスペインを経験してみてはどうだろうか。

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 本場のスペインに行くと、フラメンコ・ディナーショーなどは、早くても夜8時頃のスタートで、夜中の1時、2時まで終わらない。朝早くから観光地を飛び回る日本人観光客には、夜遊びも大変で、ついつい居眠りをしてしまう。飲みやすいサングリアも杯を重ねると、すばらしい睡眠薬である。浅草の《エル・アイレ》は午後11時閉店なので心配無用。

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Spanish Bar& Resutaurant “El Aire”

(スパニッシュ・バル レストラン エル・アイレ)

■東京都台東区浅草1-39-5
TEL03(5827)2803

■営業時間/月~金 11:3015:00 17:3023:00

土日祝日 11:3023:00

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ご近所グルメ 浅草《志乃多寿司》お持ち帰り寿司の決定版

 浅草は雷門仲通り、手打ち麺の《馬賊》のはす向かいに《志乃多寿司》はある。_edited_2 小さな店で年配のご夫婦が仕切っている。お土産(お持ち帰り)専門で、「いなり寿司」と「のり巻」しかない。実は、ここがうまい。

 志乃多寿司では、いなりとのり巻のセットを「まぜ」と呼ぶ。一番小さいセットが、

「まぜ6」510円で、いなり3個・のり巻3個。「まぜ7」590円は4個・3個。「まぜ8」670円は各4個。以下、まぜ9個760円、のり10個820円・まぜ10個840円。その他、大口では、「まぜ45」が3,800円、「まぜ55」が4,700円など。詳しい組合せは、どうぞ店内のショーケースでご覧ください。

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「まぜ6」を食べた。いなりは、ほどよい大きさで、甘辛味。のり巻(かんぴょう巻)は、オーソドックスな仕上がりで、絶妙の酢飯。店先で注文すると、作りたてを奥から出して包んでくれる。

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 ところで《志乃多寿司》では、「まぜ」と呼ぶが、一般的には《助六すし》という。これがまた浅草に縁があるそうだ。歌舞伎の十八番の中に、『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』という演目がある。主人公の花川戸助六の恋人に吉原の花魁(おいらん)で三浦屋揚巻(みうらやのあげまき)がいた。この「揚げ」が「油揚げ」で「いなり」に、「巻き」が「のり巻」と洒落たわけだ。だから、いなりとのり巻のセットを普通は《助六》と呼ぶそうだ。(※写真:「助六団十郎」は江戸東京博物館、その他は、たろべえ撮影)

■浅草 志乃多寿司

東京都台東区雷門1-1-10(浅草駅から徒歩5分)※修正済み

TEL03(3844)1795(営業時間/原則08:0018:00、定休日/水)

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レストラン《華屋与兵衛》

 このブログで取り上げた鮨ネタの補足。有名な外食チェーン《華屋与兵衛(はなやよへい)》に行ってきた。やはり店名の由来が、お店の割り箸の箸袋に印刷されてあった。_edited

店名の由来 華屋与兵衛(江戸前鮨の元祖)

 文政年間、両国花屋の与兵衛が従来の押しずしより

 にぎりずしを考案したといわれ、

 「込み合いて、待ちくたびれし与兵衛鮨、客ももろとも手を握りけり」

 という落首は、当時の人気ぶりを物語っています。

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 前回にも書いたが、江戸前鮨(寿司・鮓)の起源については、諸説あり、正確にはわかっていないそうだ。もちろん、《華屋与兵衛》説もあるが、文献で証明されてはいないという。それを店名に使った勇気と英断は、すばらしい。

 レストラン《華屋与兵衛》のメニューは、江戸前鮨に限らず、うどん、そば、天ぷら、うなぎ、和定食に居酒屋メニュー各種と、バラエティーに富んでいるのは、ファミリーレストランならではだ。お値段もそこそこだし、味も普通だから文句はない。気軽に入れる「レストラン」として好きだ。

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《フェルメール》ばっかり

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 東京都美術館で『フェルメール展』が、8月2日から12月14日までのロングランで開催中。そのせいか、本屋さんの「美術書コーナー」に行ったら、フェルメールの本ばかりだ。もちろん小林頼子さんや星野知子さん、そして私も登場する「有吉玉青」さんの著作はいいのだけれど、10数冊も亜流がならんでいる。《フェルメール》ばっかりでまさに《フェルメール》がっかり。

それから最初に8点が来ることになっていたはずが、『絵画芸術』の展示が取りやめになり、7点になったとか・・・。ともかく全部で35点(もしくは30数点)しかない彼の作品の五分の一が来日というのは、さすがにすごいのだが、私、見たことがある作品ばっかりなので今さらという感もあり、まだ行っていない。

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200789日に玉青さんの本について書いた。文中で、彼女が参加した美術ツアーの添乗員は、私である。

《恋するフェルメール》有吉玉青著、白水社刊

http://tabikoborebanashi.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_a310.html

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昭和のレトロ・東京神田《栄屋ミルクホール》ラーメンがうまい!!

 商談があり、久しぶりに神田の《栄屋ミルクホール》で昼食。「ミルクホール」というのは、大正から昭和にかけて繁盛した喫茶店のこと。エプロン姿の女給さんがいて、コーヒーを飲む場所だったらしい。

 ここ《栄屋ミルクホール》は、いってみれば下町の食堂でカレーライスやラーメンなど、大衆食堂のメニュー。早い時間に行けば、稲荷寿司やおにぎりがある。店のつくりは、まさに昭和のレトロそのままである。昭和20年(1945)の創業以来、店舗もほとんどそのままらしい。始めは本来の「ミルクホール」だったらしい。さて、ラーメンは590円。大盛ラーメンは690円。

 ラーメンを食べる。お店のおばちゃんは、ラーメンの注文を受けると、調理場へ向かって「おそば1つ」と声をかける。実にムダのない、きびきびした「ベテラン」の動きだ。ここのラーメンも店員さんやお店と同じようにレトロな味だ。

スープは鶏がら、野菜、昆布等で丁ねいにとった醤油味。あっさりしている。野菜の甘みも出ている。具材はチャーシュー、メンマ、青菜(小松菜とほうれん草?)に刻みネギと、特別なものはなし。中細の麺が。スープによくなじむ。

ラーメンのほか、カレーラーメン、タンメン、チャーシュー麺などもある。お昼時は近くの中年サラリーマンが、ひっきりなしにやって来る。おそらく「郷愁」を求めてつかの間の「昭和」に浸るのだ。こんなお店は、ぜひ長続きしてほしいものだ。

■栄屋 ミルクホール

■東京都千代田区神田多町2-11-7(神田駅西口徒歩5分)

TEL03(3252)1068

■営業時間/10:3015:00 17:0019:00(第1・第3土曜は14:00まで)

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【江戸 食の文化史】《寿司・鮨・鮨・すし》

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近世風俗史の決定版といわれる書物に《守貞謾稿(もりさだまんこう)》がある。岩波文庫から『近世風俗志(守貞謾稿)』と題して、全五巻本で出版されている。最近の江戸文化を扱う書物には、必ず参考文献として登場するほど、江戸時代(後期)の庶民の文化について詳しく書かれたものだ。天保八年(1837)から30年間を要して書かれた、まさに「百科事典」。喜田川守貞著。

鮓 すしと訓ず。愚按ずるに、鮓は近来の俗字なり。(略)江戸はいつごろよりか押したる筥鮓(はこずし)廃し、握り鮓のみとなる。(略)

 江戸、今製は握り鮓なり。鶏卵焼・車海老・海老そぼろ・白魚・まぐろさしみ・こはだ・あなご甘煮長のまゝなり。【寿司のイラスト】

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以上。大略、価八文鮓なり。その中、玉子巻は十六文ばかりなり。これに添ふるに新生薑(しんしょうが)の酢漬、姫蓼(ひめたで)等なり。また隔て等には熊笹を用ひ、また鮓折詰などには下図のごとく熊笹を斬りて、これを置き飾りとす。(略)

 江戸は鮓店はなはだ多く、毎町一、二戸。蕎麦屋一、二町に一戸あり。鮓屋、名あるは屋体見世を置かず、普通の見世は専らこれを置く。また屋たいみせのみにて売るも多し。江戸鮓に名あるは本所阿武蔵の阿武松のすし、上略して松の鮓と云ふ。天保以来は店を浅草第六天前に遷す。また呉服橋外に同店を出す。

東両国元町与兵衛鮓。

へつつい川岸毛抜鮓は、一六文にて各々笹巻にす。巻きて後、桶に積み、石をもつてこれを圧す。

深川横櫓小松鮓。(『近世風俗志五(守貞謾稿)』P岩波文庫107~P110参照)

 江戸時代の貨幣価値は、年代によって大差があるようだが、ここは1文=10円として、当時の「握りすし(鮓)」は、おおむね8文(約80円)。ただしタマゴ焼きは高価で16文(約160円)といったところだ。だから庶民がちょいとつまむには手頃であったし、その1個(1貫)の大きさも現代の倍という話もあり、2、3個で事足りた。ガリ(生姜)もある。「姫蓼(ひめたで)」は花をつける植物だが、食用であったらしい。

 鮨詰の折箱には、「熊笹」を仕切りに使っていた。これもうなづける。江戸市中には、寿司屋が多く、1町(約3,000坪)に1、2軒あったようだ。屋台の店が非常に多かったが、当時から店舗を構える有名店もあった。

○松の鮓(すし)〔松が鮨・松の鮨・松鮨〕 

本所阿武蔵(深川安宅六軒堀:現在の東京都江東区新大橋)に、文政13年(1830)開店。歌川国芳の錦絵『縞揃女弁慶 松の鮨』では握り寿司が描かれている。天保年間には、浅草第六天前(現在の東京都台東区蔵前3丁目榊神社前)に移転。呉服橋(現在の東京都中央区八重洲1丁目)に支店を出した、とある。握り寿司の元祖との説もある。

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○与兵衛鮓〔華屋〕※外食チェーンと同名だがまったく無関係

文政7年(1824)頃、東両国の回向院前に「華屋与兵衛(はなやよへい)」が開業したとされる。与兵衛が握り寿司の創業者であるとの説もある。江戸時代の狂歌にもこの店の繁盛ぶりをうたったものがある。(『武総両岸図抄』)

 こみあひて待ちくたびれる与兵衛鮨 客ももろてを握りたりけり

○毛抜鮓〔笹巻けぬきすし〕

こちらは「握り」ではなく、「押しすし」の系統で、元禄15年(1702)、現在の東京都中央区日本橋富沢町、竃(へっつい)河岸で創業。『守貞謾稿』に調理方法が記載されているが、すしダネを酢飯にのせて笹で巻き、桶(おけ)に入れて上から重しの石を置くとある。仕込みの段階で、「毛抜き」を使い、魚の小骨を丁ねいに抜いてたことから「毛抜すし」と呼ばれたわけである。熊笹には、殺菌作用があることが知られているが、保存食にもなったようだ。材料には、鯛・コハダ・アジ・サヨリなどの旬の魚やたまご・海老・おぼろなどが使われた。驚くべきことに、このお店は、現在でも東京都千代田区神田小川町2丁目に《笹巻けぬきすし総本店》として、300年続く「江戸の味」を守っているそうだ。

※残念ながら、『守貞謾稿』で紹介された深川横櫓小松鮓(ふかがわ・よこやぐら・こまつすし)については、調べがつかなかった。Img_edited

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ご近所グルメ 浅草《江戸っ子》天婦羅

 いまのような天ぷら(天婦羅、天麩羅)は、江戸時代に屋台から始まったそうだ。天ぷらの語源は、ポルトガル語もしくはスペイン語らしい。江戸では、江戸湾のエビ、あなご、キス、ハゼ、メゴチ、青柳の貝柱などの魚介類に衣をつけ「ごま油」で揚げたものが主流だ。間違いなく「江戸前」である。決して高級料理ではなく、いまでいう「ファースト・フード」だった。Photo

 江戸時代には、醤油やみりんの食文化も一般的になった。小腹が空いた職人さんや町人たちが、ちょいと屋台に立寄り、天ぷらを手でつまんで、汚れた手を「のれん」で拭いて出ていったそうだ。

 浅草には有名な天ぷら屋さんが多い。葵丸進、三定、中清、大黒家などだが、紹介するのは《江戸っ子》。お昼に定食「椿」を食べた。エビ・キス・カボチャ・なすの揚げ立てだ。もちろん、ごはん・味噌汁・漬物がついて1,400円だ。ごま油でさくっと揚げた江戸前のネタは、さすがにうまい。もちろん、かき揚げやエビ天丼も人気だ。大通りに面していないだけあり、さほど観光客でにぎやかではない。だからゆっくり食べられる。

■志美津 江戸っ子

■東京都台東区浅草1-40-7(東武浅草駅徒歩5分)

TEL 03(3841)0150

■営業時間/11:3021:00(火曜日定休)

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《朝寝坊》駆け出し添乗員の頃

 添乗員をやっていた若い頃、寝坊をして、集合時間に遅れたことがある。いまとなっては笑い話なのだが・・・、当時は首になることも覚悟したくらいに大きな出来事だった。

 まだ子供が生まれたばかりだった。添乗前夜、夜中に赤ちゃんの夜泣きで起こされ、なかなか寝つけなかった。目覚まし時計も掛けてあったはずだが、無意識に止めたようだ。その日、目が覚めると午前8時を回っている。羽田空港の集合時間は、午前6時30分。当時、携帯電話もなく、羽田空港のカウンターの電話も通じなかったので、行くしかない。顔も洗わず、急いで部屋を飛び出し、タクシーを拾う。その頃は都内に住んでいた。タクシーの車内でネクタイを結び、ヒゲを剃った。運転手さんに急いでもらってなんとか30分ほどで羽田へ到着。しかし後の祭りだ。

 7時30分発の福岡行きの便は出発済みで、担当の団体客もいない。チケット(団体航空券)は、もちろん添乗員たる私が持っている。日本エアシステムの係員に尋ねると、20数名の団体客は、「団体カウンター」で大騒ぎし、チケットなしに飛行機に乗り、九州へ向かったという。おおらかな時代だった。「あとで添乗員が航空券を持って来るから、とにかく乗せてくれと騒ぎ、出発した」そうだ。Jas2

 なんとか次の便を探し、乗り込み、福岡空港へ。到着ロビーをすり抜け、バス会社へ電話する。実は羽田ですでに連絡をして、最初の観光地・大宰府まで先に行ってもらい合流する手はずだった。またまたタクシーを飛ばす。参道を抜け、天満宮へ。やっと境内の茶屋で、お客様と合流である。もちろん、私は土下座だ。言い訳のしようがない。

「すす、すみません。もも、申し訳ございませんでした」、添乗員が集合時間に遅刻をして来ないなんて、まったく話にならない・・・。するとリーダー格の初老の紳士が口を開く。

「いったいどうしたんだい?」「ハイ、実はこどもが夜泣きをしました。夜中に目が覚めて、寝つけず、寝坊しました」・・・と、実にスラスラと本当のことを言って謝罪した。

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「みなさーん、添乗員さんの遅刻の理由がわかりましたよ。」かくかくしかじかですよと、説明。そのうち「しょうがないわね」、「まあ、遅れても駆けつけて来たんだから許しておやりよ」・・・声がきこえる。当時、世の中の人はいい人ばっかりだった。その後の行程は、慎重の上にも慎重を期し、確認を続けたのはいうまでもない。

 考えてみれば、殺伐(さつばつ)としている今と違って、二十数年前は、まだ人々に余裕があったかもしれない。その後の添乗は、2泊3日の「針のむしろ」の九州旅行であったが、「お咎(とが)め」はなかった。会社にクレームをいうお客さんもいなかった。旅を終えて羽田空港では、恐縮して小さくなっていた私に、お客様は、笑顔で会釈して解散してくださった。募集物の『グリーン北九州3日間』というコースだった。どうしてお客様が許してくださったのかは、いまでも不思議でならない。

 誠意は必ず伝わる。自分のミスは素直に謝るしかない。言い訳はしない。これが心情になった。

※写真は愛用の目覚まし時計

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ご近所グルメ 浅草《栃木家》豆腐ドーナツ

 浅草は伝法院通りにある豆腐屋さん《栃木家》。「生ゆば・とうふ専門店」だ。このあたりの気の効いた居酒屋で、冷奴や厚揚げ焼きを頼むと、たいてい栃木家のものが出てくる。実は、ここの厚揚げがうまい。もちろんザル豆腐、がんもも有名。なんといっても昭和23年創業だから60年も地元で愛されてきたそうだ。Vfsh0227_edited

 とうふは、原料の大豆を水につけてやわらかくして、絞ると「豆乳」ができる。あたためた豆乳が熱いうちに、凝固剤の「にがり」を加えて固め、再度、水にさらして「豆腐」ができる。絞った“かす”は「おから」だ。おからには、植物繊維も豊富に含まれ、おまけに栄養価が高いそうだ。豆乳が、またヘルシー食品であることはいうまでもない。

 この《栃木家》の人気商品に「豆乳とおからのドーナツ」がある。一般的には「豆腐ドーナツ」と呼ばれている。1個90円。ドーナツだから油で揚げてあるが、しつこくない。ほのかな甘みがついているが、胃にやさしい。というわけで、小腹が空いた時には絶対おすすめだ。1個から買えるが、5個入りの袋を買う。夜食にもなる。

        生ゆば とうふ専門店 栃木家

        東京都台東区浅草2-2-1

        TEL:03(3841)5731

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ご近所グルメ 浅草《上州桐生らーめん 神山家》オープン

 浅草にあたらしくラーメン店《上州桐生らーめん 神山家(かみやまけ)》が、オープンした。実は、先日閉店した《麺家はっかい》の場所。平成20年10月8日午後5時、開店記念「しょうゆらーめん1杯100円・限定200食」に、6時半頃駆けつけたが長蛇の行列で断念。別に100円が魅力ではないため再度、翌日挑戦した。Vfsh0239

 外の券売機で食券を購入するシステム。やはり看板の「神山家らーめん しょうゆ」950円に決めた。ホールには元気のいい黒ティーシャツ(調理場も同じ、店のロゴ入り)のおねえさんが笑顔で迎えてくれる。

ところで「上州桐生らーめん」ってなんだろう。上州ラーメンといえば、辛味噌なのだが、こちら《神山家》は、「チャッチャ系」、つまり豚の「背脂(せあぶら)」を多用するラーメンの系統で、冬場寒い地域に多い。閉店した《麺家はっかい》もそうだった。食券を店員さんに渡すと、背脂の量を訊かれる。テーブルには、背脂ボードが置いてあり、“当店では脂(あぶら)の量をお好みでお伺いしています”と書いてあり、4段階でリクエストできる。Vfsh0233_edited

0・・・さっぱり背脂抜き

1・・・背脂一度振り

2・・・こってりしてます

3・・・こってりこれでもか!(チャッチャ系の特徴)

 さらに店内のメニューには、きちんと説明がある。

“当店のらーめんは、表面を覆う背脂が蓋(ふた)の役割をはたしています。熱々のまま食べられるスープには動物系だけではなく、「煮干し・鯵干し・昆布」などの魚介類も多く使用しています。仕込みには煮干しの内臓を取るなど丁寧に下処理をしているので旨味(うまみ)成分だけが抽出され魚特有の臭みを出さないように気をつけています。また、当店の特徴である「背脂」はお客様の好みに合わせてご注文時の「0~3」の4段階で選べるようになっています。その為、前回と違った味を楽しみたい方や脂が苦手な女性の方などにも安心して食べていただけるようにしています”

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※残念ながら2011年閉店しました。

 「神山家らーめん しょうゆ」登場。大きなチャーシュー3枚、半熟タマゴ、メンマ、ワカメ、もやし、たくさんのコーンに山盛りの刻みネギだ。背脂は1で注文したが、こってりしている。スープは豚骨と魚介類の「だし」がきき、うまい。最初見えなかった麺は、中太だ。しかし、体が元気でないと完食できないかもしれない。それだけ勝負してくるラーメンとお見受けする。通常の「らーめん」しょうゆ・塩(680円)もある。

次回は「辛みそ」を食べたい。

        上州桐生らーめん 神山家(チャッチャ系)

        東京都台東区浅草2-13-3(TX浅草駅徒歩2分、浅草駅徒歩10分)

        TEL:03(3841)1399

        営業時間/11:30~14:30 17:30~24:00 水曜定休

※浅草ビューホテルの向かい

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10年ぶりの再会 うまい塩ラーメン《山形家》@神田

 東京神田で商談があり、久しぶりに旭川ラーメンの名店《山形家》を訪ねた。実は10年近く前、神田にあった事務所で働いていた。その頃はよく通った店だ。いまだに姿もスタイルも変わらず、男前のご主人と夫婦で店を切り盛りしている。相変わらずの繁盛店だ。222

 やはり看板の塩ラーメン(限定)を注文。750円。スープは豚骨と魚介類で丹念にとった「だし」だ。クリーミで乳化した「豚骨」は、ポタージュ・スープのようにまろやかである。それに細麺である。具材は、絶品のやわらかチャーシュー、メンマ、ナルトに刻みねぎ。これは、うまい。ほぼ10年ぶりの再会である。

もともと《山頭火》で修行したというご主人に訊くと、店をオープンして12年目だそうだ。そういえば、開店したての頃、よく「塩ラーメン」を食べた。その頃から、すぐに評判となり、行列ができていた。神田から秋葉原へ向かうガード下近くにあり、どちらかといえば、わかりにくい場所にある。しかし、ここの場所で12年とは、感心だ。

久しぶりに訪ねてみて食べても味が変わらず、むしろ進化しているようにも感じられる1杯だった。(写真:たろべえ撮影)

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■《山形家》

■東京都千代田区神田須田町2-12

TEL03(3252)8088

■営業時間/11:3021:30 11:3015:00(土曜)

日曜・祝日休み

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ご近所散歩 ちょいと浅草《旅館 三河屋本店》

 浅草は世界の観光地なので外国人がたくさんやって来る。話は大きくなるが、海外から日本を訪れる外国人は、ここ数年、増加傾向にある。日本政府が2003年から始めた

「ビジット・ジャパン・キャンペーン」(2010年までに訪日外国人数1000万人へ)の成果ともいえる。JNTO『国際観光白書2007』によれば、訪日外国人旅行者数のここ数年の推移は、つぎのとおりだ。

2003年 521万人

2004年 614万人(前年対比117.9%

2005年 673万人(同109.6%

2006年 733万人(同108.9%

2007年 835万人(同113.9%

おそらく今年、2008年の訪日外国人旅行者数は、同じペースなら、910950万人近くに達することが予想される。

 さて、東京台東区の統計によれば、2006年、1年間で浅草を中心とする台東区への「外国人観光客数」は、56.5万人であったそうだ。このうち台東区内に宿泊した外国人は、年間で4.6万人。2007年は目下集計中だが、伸び率を考慮すれば、年間で5万人以上の外国からのお客様が、台東区に宿泊しているはずだ。

 そんな浅草にもたくさんのホテルや旅館がある。浅草の事務所で仕事をしていたら、たまたま先日、外国人の中年ご夫婦から宿を探してほしいと頼まれた。オランダ人で英語がよく通じる。4週間くらい日本を旅行するそうだ。ほとんどバックパッカーに近いが、若い人が泊るようなホステルやドミトリーではなく、そんなに高級ではない日本の旅館に泊りたいとのことだった。

 そこで雷門、仲見世近くの《旅館 三河屋本店》さんを紹介。場所はすばらしいが、小さな古い旅館だ。3泊するという。和室の6畳か8畳の部屋でルーム・チャージ(部屋代)は、1泊12,000円の税込み。3泊で36,000円。朝食は和食だが、1回1,050円だ。たまたま英語を話すご主人が、不在とのことで、お客様を案内した。外国の方は実際に部屋を見て、泊るかどうか決める。畳がきれいで清潔な三階の和室。残念ながら眺めは悪いがバス・トイレ付。もちろん家族風呂もある。

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 だいたい日本の「旅館」に泊る外国人は、予備知識をもっていて、「布団」が清潔なこともよく知っている。かのオランダ人、喜んでくれた。もし、浅草で宿を探すならこの《旅館 三河屋本店》も選択肢に入れてほしい。老夫婦で経営する家族的なサービスが評判だ。ただし、決して新しくないし、立派でもない。しかしこの旅館、「人情」だけは、余りあるほどだ。Photo

■旅館 三河屋本店  チェック・イン15:00  チェック・アウト10:00

■東京都台東区浅草1-30-12(浅草駅徒歩3分、雷門から徒歩1分)

TEL03(3841)8954

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ご近所グルメ 浅草《浅草うまいもん あづま》

161  東武浅草駅から道路を渡って、新仲見世を少し行く。角にあるのが《浅草うまいもん あづま》だ。「下町食堂」といっているが、寿司あり、和食あり、洋食あり、中華あり、甘味ありの、まさに下町のレストランである。場所柄、観光客が多いが、雨の日や夕方、静かな時間に入れば、ゆっくり食事ができる。「ヒレ(肉)のっけオムライス」(1,050円)、「名代カツ丼」945円などは、《浅草うまいもん あづま》の人気メニュー。おすすめは、チャーシュー麺(840円)。どうせ観光地の食堂だろうと、タカをくくってはいけない。きちんとした仕事だ。

 チャーシュー麺は、昔ながらのあっさりした味。カツオ節と鶏がらでていねいにとった「だし」が効いている。これに細麺がマッチする。チャーシューは6枚。メンマ、いんげん、海苔に刻みネギが入る。結構、おいしい。

 ここは昭和15年創業で現在三代目のご主人。オムライスやカツ丼ばかりではなく、寿司の「大トロ握り」や刺身なども水準が高いと評判である。材料にはこだわっている様子だ。外国人のお客様もたくさんいる。店内も清潔で店の外のショーウインドウもきれいだ。浅草でとくに行くところを決めてなかったら、「下町食堂」へどうぞ。

(※写真:たろべえ撮影) 160

■《浅草うまいもん あづま》

■東京都台東区浅草1-32-1(浅草駅徒歩5分)

TEL03(3841)0190

■営業時間/11:0022:00(土日祝日は21:00まで、ラストオーダーは30前)

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ご近所グルメ 浅草《いさりび》小さなお寿司屋さん

 浅草の小さなお寿司屋さん《いさりび》。前回も紹介したが、ランチタイムに通っている。やっと先着5名様の限定メニュー「マグロのユッケ丼」を食べた。すしめしに刻み海苔ときゅうりの千切り、その上にマグロの生と温泉タマゴがのる。ボリューム十分だ。これに季節の野菜サラダ、お吸い物(青のり)、デザート(草ダンゴまたはわらび餅など)が付く。中落ちのマグロは、結構、脂(あぶら)が乗っている。これで980円。食べてみる価値は、十分にある。Photo

 ところで、この《いさりび》だが、グラビア出身でタレントの美崎悠(みさきゆう)さんの公式ブログに、たまたま紹介されている。美崎さんは、映画やテレビに出ている、すらーっとした美人。

美崎悠さんのブログ「気まぐれ悠園地」(平成20年8月1日)

http://ameblo.jp/you-misaki/

 浅草は観光客の町ではあるが、人情のある店が多い。通常、観光客相手だと、どうしても「いちげんさん」のため、値段ばっかり高くてサービスの悪い飲食店なども、確かにある。《いさりび》は、男前の大将のきっぷの良さが出ていて、気楽に入れる店だ。

観音様におまいりして、おなかが空いたら、ぜひ立寄ってみたらいかがでしょうか。

なお、たろべえのブログを見たといえば、その日によって違うが、「ちょっぴりサービス」があるはずだ。(写真:マグロユッケ丼、下は《いさりび》店内で海鮮丼を食べる美崎悠さん、いさりびさん提供)

■寿司 いさりび

■東京都台東区浅草2-1-5(伝法院通りから少し入るが、観音様に近い)

TEL03(3841)5140

■営業時間/11:3014:30 17:0021:00(水曜休み)

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ご近所散歩 ちょいと浅草《浅草寺 五重塔》の謎

 職場から近いので、ほぼ毎日のように浅草寺の観音様におまいりする。あいかわらず外国人をはじめ、たくさんの参拝者だ。おまけにまもなく「本堂落慶50周年記念」の御開帳である。境内では、「浅草大観光祭」、江戸時代の娯楽の殿堂「奥山風景」が始まった。ひらたくいうと、江戸の土産物屋や見世物小屋、茶店などを再現した文化祭のようなものだが、なんとなくそぞろ歩きには楽しい。Vfsh0197

 ところで《浅草寺の五重塔》だが、創建は天慶〔てんぎょう〕五年(942年)といわれている。その後、何度か炎上し、江戸時代の慶安元年(1648)、三代将軍・徳川家光によって再建された。しかし、この「慶安五重塔」は、昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲で惜しくも焼け落ちてしまった。現在の五重塔は、昭和48年(1973)に建てられたものである。これを「昭和五重塔」という。

 実は「慶安五重塔」と「昭和五重塔」とでは建っている場所が違う。雷門から仲見世を抜けた宝蔵門(仁王門)と本堂(観音堂)を結ぶ直線を軸とすると、現在の「昭和五重塔」は、本堂に向かって左側、西南の位置にあり、かつての「慶安五重塔」は、向かって右側の東南方向にあったそうだ。この五重塔の位置関係は、まさに軸を中心に対称(シンメトリー)にある。

 江戸時代の「慶安五重塔」は、木造で高さが33.18m。広重の「名所江戸百景」に描かれた冬の雪景色の浅草寺にも、しっかりと右側に五重塔がある。「昭和五重塔」は、戦災による焼失から28年後、再建されたが、鉄骨、鉄筋コンクリート造りとなり、高さも48.32mと高くなった。塔の最上層には、スリランカから贈られた仏舎利(聖仏舎利)が納められていることは有名だ。しかし、防災上の問題であろうが、木造にして再建されなかったのは悔やまれる。

 さて参道の東南方向、宝蔵門から本堂に向かって右側に、なんと「慶安五重塔」Vfsh0186 の位置を示す、御影石のプレートがはめ込まれている。15cm四方の小さなものだが、「塔」と刻まれている。なんとなくロマンを感じる。梅原猛先生の著作にも『塔』という作品があったなんて、思い出す。それはさておき、なぜ江戸時代の場所に再建されなかったのであろうか。謎である。どなたかご存知の御仁がいれば、ご教示願いたいものだ。

(参考:『図説浅草寺今むかし』金龍山浅草寺編集・発行 写真:現在の五重塔ほか たろべえ)

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ご近所グルメ 浅草《そばダイニング 花みずき》なかなか、おしゃれだ

 浅草駅から、ものの3分、馬道通り沿いにある《そばダイニング 花みずき》。公式には「そばダイニング」のお店だが、店の看板には、「そば居酒屋」と書いてあった。もちろん「そば」もあるが、「洋食」っぽいメニューもあって、ランチタイムは間違いなくおすすめである。183

 ランチメニューは、つぎのとおり。

Aランチセット:980

半分サイズのステーキ丼、サラダ、お新香に「そば」の「せいろ」か「かけ」がつく。

Bランチ:850

肉と魚料理、ごはん、みそ汁、お新香

Cランチセット:1,050

煮物、揚物、ごはん、サラダ、お新香に「そば」の「せいろ」か「かけ」がつく。

Dランチ:980

古白鶏ときのこのホイル包み、ごはん、みそ汁、お新香

Eランチ:750

豚の生姜焼き、ごはん、みそ汁、お新香

■えびフライランチ:850

ごはん、みそ汁、お新香

 もちろん、単品の「かけそば」や「せいろそば」(580円)から、とろろ、鴨南、にしん、海老天の各種そばもある。とりあえず、「Aランチセット」を注文。

 やわらかいステーキが、ごはんの上に醤油ベースのソースも心憎い。しめじや玉ねぎもうまい。新鮮な野菜サラダもつく。これに「せいろそば」も。そばはコシがあり、甘めの関東風のつゆだ。ごはんは少ないので、女性でも十分食べられると思う。なかなか合格点の店だ。

 さて、ここ《そばダイニング 花みずき》には、〆張鶴をはじめ、おいしい日本酒や焼酎、おまけにワインも結構置いてある。つまみも「そば」や天ぷらだけでなく、肉料理や魚介の料理もあるようだ。ぜひ、次回は夜の部へ。

■そばダイニング 花みずき

■東京都台東区浅草2-1-16(浅草駅から徒歩3分)

TEL:03(38412824

■営業時間/11:0022:30 ランチタイムは11:0014:00 日曜日は15:00まで営業 水曜休み(※写真:たろべえ撮影)

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《庭でやろう》東京メトロ10月のマナーポスター

 10月の東京メトロ(地下鉄)は《庭でやろう》である。よくもまあ考えつくものだと感心する。地下鉄の駅のホームで、濡れた傘をクラブ代わりに練習する若い男。

イチ、ニッ、サン・・・、ヨン。ナイス・ショット!!雨のしずくが飛び散る。実にシュルールないつものメガネの中年おじさんにも降りかかる。

 《庭でやろう》下の英文・・・

Please do it in the yard.

下段のコメントは

濡れた傘の取り扱いにご注意ください(置忘れにもご注意ください)

Please be careful when handling a wet umbrella.

 ゴルフの素振りのできる芝生の庭(yard:ヤード)があれば、誰だって「庭」でやります。ついつい、電車待ちの時間に、といったところであろうか。少なくとも駅のホームで、サラリーマンたちが「傘」をクラブに見立てていることがあった。おそらくバブルの頃かと思う。

 それにしても来年3月まで続くという、このマナーポスターは、はたしてどんな展開を見せるのだろうか。たとえばこんなのはどうだろうか。

《体育館でやろう》あるいは《オリンピックでやろう》

車内の「つり革」2本にぶら下がって、十字懸垂(けんすい)をする若い男。中年のシュールなメガネおじさんは、同じように両手を広げて驚く。

《土俵でやろう》

車内でお相撲さんのように、平気で「押し出し」をする太った男。思わずシュールなおじさんは、押されてメガネを飛ばす。

※写真:メトロのホームで(たろべえ撮影)

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