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ご近所グルメ 浅草《並木藪蕎麦》

 浅草は雷門を背にして駒形橋西詰方向へ進む並木通りに、老舗のおそばやさん《並木藪蕎麦(なみきやぶそば)》がある。近代的なビルの谷間に木造の建物だ。店内も大正から昭和初期のままの造りで、会計もレジスターではなく、調理場の左に小さな帳場がある。従業員も年配のおばちゃんばっかり。_edited

 店内はいつも込み合っていて、ほとんどが年配の男性や中年の女性。もちろん場所柄からか外国人観光客も器用に箸でそばをすすっている。

 迷わずに「もりそば」(700円)を注文。量が本当に、少ない。つゆがしょっぱい。藪蕎麦の特徴は、この濃厚なそばつゆ。そばをつゆに浸してはいけない。ちょこっと、つけてすするのだ。実際には、土瓶(どびん)に入った「そば湯」で薄めて食べてちょうどよい。(おそらく、もりそばなら3枚くらい楽に食べられる分量)

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 ここ《並木藪蕎麦》は、「かんだやぶそば」と「池之端藪蕎麦」とならんで暖簾(のれん)分けをした「藪蕎麦御三家」だそうだ。老舗というのは、総じて量が少なく、値段も高い。しかし同時に日本の伝統的な食文化を伝える歴史の重みに裏打ちされた「雰囲気」も味わえる。そういう意味では、ほとんど物足りないもりそばを、700円で食べるのも仕方がないわけだ。

『蕎麦屋のしきたり』(藤村和夫著、NHK出版)の「蕎麦屋のつまみ」のところで

興味深い記述があった。

 つきだしの最高傑作は「藪蕎麦」ではじめた「蕎麦味噌」でしょう。「藪御三家(神田連雀町、浅草並木、上野池之端)」でも中身は少し違い、神田では刻み牛蒡が入っていますし、他の三軒では「煎りヌキ」(脱穀した蕎麦の実を煎ったもの)が混ぜられています。これがあまり評判が良いので、ほかの蕎麦屋も真似をしたり商社がこしらえさせて卸したりしましたので、あちらこちらで見られるようになりました。

 次回は、日本酒の熱燗を頼もう。「蕎麦味噌」をつまみにしよう。締めは、物足りないもりそばを。

    並木藪蕎麦

    東京都台東区雷門2-11-9

    TEL:03(3841)1340

    営業時間/11:00~19:30(木休み)

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