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《絶滅食堂で逢いましょう》なぎら健壱著【書評】

 サブタイトルが“なぎら健壱が行く東京の酒場・食堂・喫茶店”。おもしろい本である。

おねえさん~ もう一杯もらおうか!

今、訪れておかねばならぬ店がある。今、呑んでおきたい人がいる。

だからほら、アナタも行かなくちゃ。(本の帯)

 と、いうわけで、なぎらさんがたどる一昔前の「東京」の飲食店が、実に25軒も紹介されている。明治、大正、昭和に創業し、いまも残るレトロな店ばかりだ。これらの店は、後継者不足やその土地の再開発の波に取り残され、グラグラしながらも青息吐息で、なんとか営業を続けている。このブログでも書いた、浅草の焼きそば《福ちゃん》や神田のラーメンのうまい《栄屋ミルクホール》も登場する。残念ながら自分で行ったことがあるのは、5軒しかなかった。まだまだ勉強不足である。

 さて「あとがき」で、なぎらさんは主張する。

 

ここのところ、いい顔つきの飲食店がどんどん消えてしまっている。いい顔つきの店とは、時代が感じられる店。経年と共にうらぶれ、末枯(すが)れてきた店。どこか懐かしいメニューのある店。場末のニオイがする店等々。またその空間には“和める”という文字が付きまとう。

 これが(略)『絶滅食堂』なのである。絶滅食堂と言ってしまうと、悪い意味に捉えられがちだが、それは違う。絶滅食堂という呼び方には、愛すべきという言葉が付随している。(略)そして重要なのは庶民の味方である、ということではなかろうか。三ツ星が付く店など、庶民とは縁遠いところにある。(略)

 さらに、この種の店が次々に消えていく中で、なぎらさんは

 今この時期。そうした店を覚えておかなければならない。絶滅してからでは遅過ぎる。人の心から絶滅させてはいけない

----ここにある飲食店は、そんな店たちです。

 フォーク・シンガーであり、タレントのなぎら健壱さんは、独特の下町感覚をもつ。有名人でありながら、ただの酔っ払いのおやじでもある。だからこの本は、説得力があるといえる。ある意味で東京のガイドブックである。

2008年10月発行、徳間書店ISBNコード: 978- 4-19-862626-6)

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コメント

NHKで確か浅草の呑み屋さんでの取材してました!あの透明な半分外の居酒屋さん 息子さんが住んでいるとか?言ってました しかし寂しさ感じますが仕方無いんですかね あの雰囲気好きだなぁ(笑)

投稿: いっくん | 2009年3月20日 (金) 16時08分

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 この「絶滅食堂」に書かれている25店舗、本当は全部行ってみたいですが、夜しか営業していないところも多く、結構、東京中に点在しているので、きびいしかもしれません。

 歴史があって、おもむきのある飲食店、大事にしたいですね。bottlebottlebeerbeer

投稿: もりたたろべえ | 2009年3月21日 (土) 23時15分

なぎらさんて嘘で有名ですが、居酒屋に関しては真面目だからテレビ局も発注したんでしょうね(笑)一件位は行きたいな…浅草にありますかね?

投稿: いっくん | 2009年3月22日 (日) 21時16分

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