« 《隅田川の向う側》-私の昭和史【書評】 | トップページ | ご近所散歩 浅草《東京みやげ》仲見世で見つけた »

上野は《阿修羅》ばっかり

 今年3月から東京国立博物館(平成館)で開催中の【国宝 阿修羅展】が、大変な人気で毎日、入場待ちの行列だそうだ。“上野で会いましょう”と阿修羅(あしゅら)像が、合掌するポスターやチラシも秀逸である。「興福寺創建1300年記念」とのことで、もちろん他の仏像など「名宝」もたくさん展示されているのだが、主役は《阿修羅》である。

Photo90_edited

 私は高校生の修学旅行のとき、《阿修羅》に出会って以来、好きで奈良に通っている頃も幾度となく、興福寺国宝館に行き、それこそ「三面六臂(さんめんろっぴ)」という、お顔が三面と腕(ひじ)が六本の阿修羅像を拝んできた。おそろしいほど凛々(りり)しい表情とか細い腕、スリムな体躯に惹(ひ)かれたものだ。A Buddhist image with three faces and six arms.

 実はこの《阿修羅》は、「八部衆」という八体の「守護神」のうちの一つである。だから当初、国博にもこの八体全部が展示されていた。(現在2体は興福寺へ帰った)

Photo_2

奈良興福寺の「八部衆」像は、①緊那羅(きんなら)、②沙羯羅(さから)、③鳩槃荼(くはんだ)、④五部浄(ごぶじょう)、⑤畢婆迦羅(ひばから)、⑥乾闥婆(けんだつば)、⑦迦楼羅(かるら)、⑧阿修羅である。

《阿修羅》は、像の高さが153cmと小柄だが、台座に乗っているので、実際よりも大きく見える。何よりも像の周りをぐるっと回ってみると、立体的で天空に上げられた腕が、うまくバランスをとって、その造形美を訴えているようだ。これが奈良時代、734年の作と伝わる。まさに1,275(約1,300)年も前である。

魅力的な《阿修羅》像に、東京でお会いできるのもすばらしいことだが、思うに「やはり野にあれ レンゲ草」である。あの古びた興福寺の建物にあって、特異な存在感なのだ。戦闘の神ともいわれるのが、不思議だ。

91_edited Up93_edited

ところで上野駅の本屋さんでも、仏像の本や阿修羅特集の美術?雑誌が山積みである。これを機会に古美術でも学んでみたらいかがでしょうか。(阿修羅展は6月7日まで)

※写真:阿修羅展チラシより、その他は東京メトロ駅構内で撮影

|

« 《隅田川の向う側》-私の昭和史【書評】 | トップページ | ご近所散歩 浅草《東京みやげ》仲見世で見つけた »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

確かわらっていいともでタモリさんがみたほうがいいと力説されてましたよ! とても美形なんですってね(笑) 来月頭までかぁ…いやいやこうして見せて頂けてluckyです(^^)ありがとーございます♪

投稿: いっくん | 2009年5月17日 (日) 16時04分

いっくんwine
阿修羅像は、やはり奈良の興福寺で見てほしいところです。古美術としては、すばらしいと思います。私はあえて行列に並んで、上野で見たいとは思いません。

投稿: もりたたろべえ | 2009年5月18日 (月) 05時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 《隅田川の向う側》-私の昭和史【書評】 | トップページ | ご近所散歩 浅草《東京みやげ》仲見世で見つけた »