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今年の話題《坂本龍馬》

 今年おそらく大ブレイクするのは、《坂本龍馬》に違いない。龍馬(天保六年1836~慶応三年1867)は、土佐(高知)の裕福な郷士の家に生まれた。江戸に出た後、藩を脱藩。日本初の商社とされる亀山社中や海援隊を組織し、幕末には薩長連合の成立に尽力した。大政奉還の立役者でもあり、倒幕のリーダーにもなりうる立場にあったが、若くして暗殺されてしまった。あと20年生まれてくるのが遅かったら、明治政府でも大いに活躍できたのではないだろうか。

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 龍馬が、新しい国家体制を築くための基本方針を描いた「船中八策」というものがある。慶応二年(1867)、長崎にいた龍馬が京都へ向かう船の中で、新政府擁立の政策を起草したものとされる。実際には、はたして龍馬がかかわったものかどうか、など諸説あるという。しかし、船中八策と同系列で龍馬直筆の「新政府綱領八策」が残されていることから、龍馬の思想を後年に残すものとしての価値は高い。

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●船中八策

第一策、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事

第二策、上下議政局を設け、議員を置きて萬機を参賛せしめ、萬機宜しく公議に決すべき事

第三策、有材の公卿・諸侯及天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、宜しく従来有名無実の官を除くべき事

第四策、外国の交際広く公議を採り、新に至当の規約を立つべき事

第五策、古来の律令を折衷し、新に無窮の大典を撰定すべき事

第六策、海軍宜しく拡張すべき事。

第七策、御親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事

第八策、金銀物貨宜しく外国と平均の法を設くべき事

 

  徳川体制下の幕府政権を朝廷(天皇)に「大政奉還」し、上下の議会制とすることや広く外国との交流をすすめ、諸外国との不公平な為替(金銀交換レート)の変更など述べる。龍馬の先見性があらわれている。

 歴史は皮肉だが、坂本龍馬がもう少し長く生きていれば、着実に日本の力になっていただろうと思えてならない。

(イラスト:慶応2年1866、上野彦馬撮影の龍馬の写真をもとにイラスト化した)

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