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《生駒軒》@浅草雷門 中華料理の「カレーライス」

 意外と意外なのが、ラーメン屋さん・中華料理屋さんのカレーがうまいということ。浅草雷門《生駒軒》のカレーライスもうまい。

 カウンターからつくり方を見ていたら、大きな中華鍋で豚肉と野菜(玉ねぎ・ニンジン等)を炒めてから小鍋のカレーペーストを入れ。よく練る。さらに炒めて出来上がり。わずか5分ほどの技だ。

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 しかしうまい。隠し味はラーメンなどに使うスープ。それにしてもカレーライスは、日本の国民食としてはおそらく最上位にあるといえる。万人に愛されている料理だろう。

ハウス食品によれば、日本には明治初年、文明開化と共にヨーロッパから(欧風)カレー文化が入ってきたようだ。日本で始めてカレーの作り方を紹介した本が、明治5年(1872)の料理書『西洋料理通』(仮名垣魯文)。つぎのような内容だ。

■『西洋料理通』のカリードヴィル・オル・ファウル

冷残の子牛の肉或いは鳥の冷残肉いずれも両種の中有合物にてよろし 葱四本刻み林檎四個皮を剥き去り刻みて食匙にカリーの粉一杯シトルトスプウン匙に小麦の粉一杯水或いは第三等の白汁いずれにても其の中へ投下煮る事四時間半 その後に柚子の露を投混て炊きたる米を皿の四辺にぐるりと円く輪になる様もるべし。

(curied veal or fowl)つまり「カレー粉を用いた仔牛肉あるいは鶏肉料理」

冷えて残った仔牛の肉や鳥の肉、または両者を合わせてよい。ネギ(玉ねぎではなく長葱)4本を刻み、リンゴ4個の皮をむく。カレー粉をスプーン1杯、小麦粉を「シトルト・スプーン?」1杯。水またはお米のとぎ汁を入れる。4時間半煮る。仕上げに柚子を絞る。お皿にごはんを円形に盛り、この煮込んだルーをかける。

4時間半も煮込んだら、どうなるのだろうか?)

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さらに明治26年(1893)の『婦女雑誌』には、「即席ライスカレー」のレシピが紹介される。

■「即席ライスカレー」

煎茶茶碗に一杯のバターと葱三、四本を細かに切りたるを深き鍋に入れ、強き火に懸け、葱の柔らになりたる時、煎茶茶碗に八分目程の粉を入れ、絶えず攪き廻しながら鳶色になるまで煎りつけて、煎茶茶碗に半杯のカレイ粉(西洋食糧店にあり)を入れ、かくて鰹節の煮汁(これは鰹節半本にご飯茶碗六杯の水にて前に拵へ置くべし)を少しづつ注ぎ入れながら掻き回し、醤油を適宜に加へ十分間程弱き火に懸け、味噌漉しにて漉し、其汁へ湯煮したる車鰕或は鳥肉を入れ、炊きたての御飯にかけて食すべし。

湯飲み茶碗1杯のバター、長葱34本を細かく刻んで深い鍋に入れ、強火にかける。ねぎがやわらくなってきたら、湯飲み茶碗に八分目ほどの小麦粉を加え、たえずかき回しながらこげ茶色になるまで続ける。湯飲み茶碗に半分のカレー粉(西洋食材店で販売)を入れる。そして(事前にカツオ節半分にごはん茶碗6杯分の水を入れ煮出した)鰹節の煮汁を、少しずつ注ぎなからかき回す。醤油を適宜加えて10分ほど弱火で煮る。みそ濾(こ)し器で濾し、その汁に茹でた車エビまたは鶏肉を入れ、炊き立てのごはんにかけて食べるべし。

Fe_curry_3 

 鰹節と醤油を入れるのが、日本的だ。現代のカレーライスの野菜(じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ)は使わない。でもうまそうだ。

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コメント

本当に 日本人はラーメン カレーライス 好きじゃないかなぁ(^-^)

投稿: ikkun | 2011年12月28日 (水) 17時38分

ikkunbeer
そうですね、日本人はカレーライスやラーメン大好きですよね。特に私もその1人。noodle

投稿: もりたたろべえ | 2011年12月28日 (水) 18時37分

あ 今日 再放送で 豚汁ラーメン2店舗 出てました 遠いですがチャンスがあれば!
新潟の第6個目の分野になりそうだと云われている

投稿: ikkun | 2011年12月31日 (土) 19時05分

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