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《嘉永五年道中日記》を読む【その7】

111日 熊村(浜松市天竜区龍山町)→新城(愛知県豊川市)約38km

 10日は熊村、大雨になり昼から旅籠に入った。次に10間の板橋があり、渡し賃2文。

大平村(静岡県天竜市)へ一里二十町。ここに8間の橋があり、通行料2文。それより山坂である。続いて岡保峠があり、遠州と三州の国境の立石(石碑)がある。

須山(愛知県南設楽郡鳳来町)へ一里半。このあたりに勝負峠がある。大野村(同)へ一里半。左側の桐屋弥吉にて昼食、64文。

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(広重 三河鳳来寺山巌)

 それより鳳来寺の角屋町という所まで、荷物運びを依頼する。一人前12文。(宿で頼んだのだろう。鳳来寺に参拝するのに、山道がきついため手荷物を運んでもらった)

 ここに板敷川を渡るが、こどもに銭を与え「代ごり」を頼んだ。

垢離(こり):神仏に祈願する時に、冷水を浴びる行為で水垢離、水行。自分が過去に犯した大小様々な罪や穢れを洗い落とし、心身を清浄にすること。神道でいう「禊(みそぎ)」。代垢離は、江戸時代、伊勢参宮をする人の依頼を受けて、代わりに伊勢神宮近くの宮川の水で垢離をすること。また、それを業・仕事とする者をいう)

 それより山道にかかり、二十五町目と六町目の間の一町ほどを「行者越え」といって難所である。下る道は平らな道である。すぐに角屋へ着く。

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(鳳来寺:新城市提供)

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(鳳来寺東照宮:新城市提供)

 鳳来寺へ一里。宿坊が二十軒ある。(鳳来寺の)本尊は薬師如来、ならびに東照宮がある。御朱印は1500石。角屋へ9町。この間に瀬川があり、縄で川を渡る、5文。

 

 新城へ三里。左側の旅籠・木瓜屋庄次郎に宿泊。宿泊代186文。

 

 鳳来寺は、愛知県新城市の鳳来寺山の山頂付近にある真言宗の寺院である。標高は695m、参道の石段は実に1,425段ある。本尊は薬師如来。徳川家光によって建てられた仁王門は、国の重要文化財である。仏法僧(コノハズク)が生息していることでも知られているそうだ。湯谷温泉も近い。

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