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《嘉永五年道中日記》を読む【その14】

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120日 松坂宿(三重県松阪市)→伊勢路(三重県伊賀市伊勢地)約38km

 六軒(松阪市六軒町)まで帰り、それより大和の七在所へ(の道に)入る。この間に土橋がある。次にみやこ川、橋代2文である。

 

 松坂(松阪市)六軒から初瀬(奈良県桜井市)までは、「初瀬街道」を行く。全長1417町(約56.8km)の道のりである。松阪市→津市→伊賀市→名張市→宇陀市→桜井市となる。

 

畑宿(三重県津市一志町)へ二里。ここに茶屋がある。次に和田川、橋代2文、大野木村川があり、橋代2文。

 二本木(三重県津市白山町)へ二里。右側の角屋で昼食、64文。

次に桜峠という道があり、ここに遊弓場・鉄砲場がある。これら(弓や鉄砲)は慰みに(遊びで気晴らしに)おこなう場所である。

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(津城:津市観光協会)

 開度(津市白山町)へ二里。ここに茶屋がある。それより青山峠を一里半、登ると地蔵堂(青山地蔵)がある。伊勢と伊賀の国境であり、ここはよい景色である。それより一里半下ると、茶屋が三軒あり、伊かや三右衛門にて小休止をする。この茶屋から奈良まで泊まり札を出した。(奈良の宿を予約した)

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(伊賀城:伊賀文化産業協会)

 伊勢路(伊勢地、三重県伊賀市伊勢地)へ三里。右側の旅籠・玉屋半九郎に20日は宿泊。宿泊代金132文。この間に中山川、橋代2文。それより川辺を行き、次に阿保川、橋代2文。

 

 伊勢地宿は、全盛期には20軒もの旅籠があり、初瀬街道で一番の賑いであったそうだ。現在でも風情ある街並みが残る。

 

121日 伊勢路(三重県伊賀市伊勢地)→初瀬(奈良県桜井市)約38km

 阿保宿へ一里。この間にハネシマ橋があり、橋代2文。次に七見峠がある。

 新田宿へ一里。ここに伊勢路と伊賀の上野道の追分を示す棒杭があり、ここは立場の茶屋がある。

 

 阿保宿は、上野街道と八知街道が分岐する交通の要衝であった。上野・名張とともに藤堂藩から伊賀の地で3か所だけ許された商業の町であったそうだ。

 

名張へ一里半。石高13千石、藤堂和泉守の御陣屋がある。この間に35間の板橋があり、この川を柳瀬川という。また黒田川という川がある。

 片賀へ一里八町。右側の油屋文七で21日昼食、50文。それより川辺を行く。次に伊賀と大和の国境の印がある。 

三本松へ一里。ここの右の方向に高台があり、黒松が一本ある。根元から三本に分かれているので三本松という。次に峠がある。大野村の川畑に五丈四寸のみろく観音が岩に刻まれている。ここで女の案内人を頼み、少し近くを回って本道に出る。

 

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(磨崖仏)

 大野寺(奈良県宇陀市室生大野1680、楊柳山大野寺、真言宗室生派)の弥勒磨崖仏である。宇陀川の対岸、高さ30mの大きな岩壁にいまも残る。線は薄くなっているが、実際に見ると壮観である。

 

 山辺へ一里。ここに山部赤人の古跡が、通りから八町ほど行くとある。次に福地村(奈良県宇陀市)、ここは石高3千石小田見次郎の御陣屋がある。

 

 「田子の浦にうち出でてみれば 白砂の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」で有名な、奈良時代の歌人・山部赤人の墓と伝わる五輪塔が、奈良県宇陀市の額井岳の麓に残っている(宇陀市榛原山辺)。残念ながら真偽の程は、不明である。

 

灰原(榛原、奈良県宇陀市)へ一里半。この間は山坂である。

 初瀬(奈良県桜井市)へ一里半。右側の旅籠・吉野屋平左衛門にて21日宿泊。宿泊代148文。

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