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《熈代勝覧》江戸時代、日本橋の店舗模様【その12】

◆室町一丁目

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●蒲鉾屋

大きく開いた店内では、三名の職人さんが「かまぼこ」作りに没頭している。やはり日本橋、河岸に近く新鮮な材料も手に入る。当時は冷蔵技術や保存料などはなかったから、すぐ売らなければならない。

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 材料はサメ類、スケソウダラ、タラ、イトヨリ、タラなど白身魚。白身の魚は高価であり、蒲鉾もご馳走だった。贈答品としても用いられ、おせち料理にも利用される。なお、かまぼこが商品として販売されるようになったのは江戸時代以降とされる。

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 いまでも日本橋にあるのが、元禄元年(1688)、日本橋で創業した神崎屋。現在は蒲鉾と半ぺんの名店「神茂(かんも)」(東京都中央区日本橋室町1-11-8)である。実に365年、江戸の味を伝えている。

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●下り雪踏・下り傘・小間物諸色問屋(嶋屋)

 黒塗りの土蔵造。店先の大きな日除けのれんには、商標があり「せつた 傘品々:の文字。上方の雪踏や傘を扱っていたようである。また「諸色問屋」とは米、油、綿を扱う問屋である。屋根から下がる看板には「仙方宗傅 痰妙薬」とある。痰(たん)の薬も扱っていたようだ。

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●薬種問屋(西村屋)

 屋根から下がる黒地に白字の看板には「粒甲丹」の看板。どうやら眠り薬、睡眠薬らしい。

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●小道具問屋・下り傘・下り雪踏・草履問屋(松田屋)

 黒塗り土蔵造の店舗。のれんには、「枩田(松田) まつた」とあるので松田屋。店の中には、馬の鞍(馬具)や弓、陣笠なども見える。

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 しかし、『江戸買物独案内』には、室町一丁目にこの店の商標である大きな四角に大、下に横棒のマークと同じ店がある。店名は「遠州屋圓蔵」で、下傘問屋である。

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●小道具問屋(高嶋屋)

 黒塗り土蔵造で隣の松田屋と同じ建物である。下げ看板は、「兜陣笠」の絵らしい。

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小道具問屋(伊勢屋)

 店内には、道具らしきものが見える。小道具問屋の並ぶ一帯でもある。

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●菓子屋(常陸屋)

 店の中で売っているのは、和菓子、餅菓子のようだ。大福もありそうである。

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コメント

初めてブログにお邪魔しました。

《熈代勝覧》江戸時代、日本橋の店舗模様【その12】のブログを見て、お伺いしたいことがあるのですが、
ブログに載せている画像はどこからお借りしているのか教えて頂けませんか?

よろしくお願いします。

投稿: 高石 | 2013年7月17日 (水) 20時36分

高石様 コメント拝見しました。
画像は、出版されている2つの本をスキャンしています。「熈代勝覧の日本橋」と「大江戸日本橋絵巻 熈代勝覧の世界」です。この2冊が大変参考になります。

投稿: もりたたろべえ | 2013年7月18日 (木) 09時50分

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