ご存知、浅草・弁天山の小さなお寿司屋さん《いさりび》のランチである。毎週火曜日のお昼限定で、「光物尽し丼」(980円)がある。新鮮な野菜サラダ、お吸い物、和風デザートがつく。とにかく光物(サバ、コハダ。アジ)が好きなので、火曜(カヨウ)の昼はいつも通う(カヨウ)。
サバ(鯖)、コハダ(小肌)、アジ(鯵)のほか、夏から秋にかけてはサンマ(秋刀魚)が、どんぶりに、のることもある光物丼。アジはタタキにしてある。もちろんコハダも夏場は、小ぶりなシンコ(新子)になる。季節に応じて提供される素材は、《いさりび》の大将が毎日、築地で旬の、その日一番のものを仕入れてくるので、海がしけていたり、大将の気に入ったものがないと、サバさえない日もあり、この「光物尽し丼」が、ない日もある。とくに「サバ」は、大将の絶妙な酢締め加減で、いつもおいしくいただく。「サバ」をよむことなない。


「サバ」は関東近郊では、松輪産がおいしい。もちろん広い意味の江戸前、東京湾で獲れる富津産や横須賀産も《いさりび》で使われる。3月には佐渡産、4月は長崎産そして5月には石川産も食べた。「マサバ」の旬は秋、10月だそうだ。
「コハダ」は一年を通じて見かけるものの、寒くなる11月から1月頃がおいしい。《いさりび》では、熊本産、佐賀産、天草産など九州のものも入る。
「シンコ」は一般的には8月後半がよいとされるが、《いさりび》では7月23日に熊本産のものが初入荷、小さいので5尾付けで握ってもらった。シンコも大きくなると、その独特の軽いうまみがなくなってくるので8月中が旬だろうか。


「アジ」は夏場がおいしい。7月8月が旬とされるが、《いさりび》では、4月14日千葉産、5月15日富津産、6月11日房総産のほか、6月下旬鳥取・境港産や石川産、氷見産も出た。夏場の7月には沼津産であった。
「サンマ」は、今年7月10日の新サンマの初入荷(北海道根室産)ものを大将が用意してくれた。肝醤油でいただいた。その後、釧路や厚岸産のものが生で供されたが、10月半ばには終了。やはり、脂ののり具合は「秋」の魚で9月10月が旬といったところだろう。
・・・要するに世間の「旬」にこだわらず、その時期に一番おいしく新鮮な魚を仕入れることができる大将の「目利き」に感謝。
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